東邦銀、勤務医向け低利ローン 医師不足の改善支援東邦銀行は25日から、福島県内の病院などの勤務医向けに、原則として使途を限定せず事業用以外の資金を低利で融資する個人ローン「東邦ドクターローン」の取り扱いを始める。知識や技能の向上に取り組む勤務医を経済的に支援し、課題となっている地域の医師不足の改善を金融面から後押しするのが狙い。同行によると、勤務医に限定した個人ローンは全国でもほとんど例がない。対象は県内の医療機関で働く医師・歯科医師と、県内に住んで近隣の医療機関に勤める医師・歯科医師。融資額は最大1000万円と、通常の使い道自由の個人ローン商品より多額で、期間も最長15年と長い。金利(25日時点)は変動型2.90%、固定型3.90%と通常商品より低利に設定した。無担保で第三者保証人が原則不要。 開業用など事業資金としては使えないが、研究費や海外研修費、書籍代など使途は基本的に自由。収入が少ない研修医向けには、研修期間終了まで元金返済の据え置きを選択できる制度も設けた。 開業医との所得格差が指摘される勤務医に使い勝手が良い資金を供給し、職務環境の向上を図ることで、「医師の県内定着に一役買うことができる」(個人金融部)と判断した。医師と関係を築き、将来のさまざまな取引につなげる狙いもある。 当直を頻繁に務めたり、複数の病院を掛け持ちで勤務したりしていることも多い勤務医の多様な働き方を考慮し、行員が予約制で病院を訪問してローン相談に応じる出張サービスも設けた。
2008年02月22日金曜日
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