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2008/02/23

イージス艦「あなご」



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自衛艦が漁船を撃沈といった派手なNEWSでなくて恐縮なんだが、今日、沼津市の我入道海岸でヨットが座礁した。おいらの関係ではないし、知人でもなさそうなのでアレなんだが、たまたま今日は南風が強かったわけだ。南西くらいも知れないが、その風に吹き寄せられるようにして海岸に寄ってしまったらしい。

帆船の基本的な操舵法というのは、
風上に行くというところにある。たとえば、目的地を一直線にめざして走るのではなく、それよりちょっと風上を目標にしないと流されるよ、というわけだ。船というのは、帆船でなくてもどうしても風下に流されるモノであって、風上に向かうほうが技量を要する。なので、おいらたちも船を出すと、まずは風向きを見て、風上に向かって進み、飽きたら反転して戻って来るというコースをたどる事が多い。帆船は風上に向かっても進めるが、何もしないでほっとくと風下にどんどん寄せられるので。最悪の事態を想定して事前に風上に向かっておくのだ。

ところで、駿河湾の冬の南風というのは昔から荒れるので有名で、ロシアの軍艦ディアナ号が千本沖で沈没したのも、この南風のせいだった。船を戸田港に入れようとしたのだが、南風が強くて入れず、そのまま富士まで流されてしまったのだ。今日、我入道で座礁したヨットがどこからどこに行こうとしていたのか知らないが、とりあえずあそこは「海水浴場」なので、ヨットで近づいてはいけない場所だ。海底が浅くて砂地なのでキールが埋まって出られなくなってしまう。で、座礁した時にどうやって脱出するかというと、イカリを遠くに投げて、力まかせに引っぱって、もう一度イカリを遠くに投げて、なんて方法があるらしい。やりたくねぇw

ところで自衛艦騒動なんだが、次に焦点となるのは
イージス艦は何ノット出していたのか?というところになって来るんじゃないかと思うわけだ。当初、防衛省の発表ではイージス艦は時速10ノット(18km/h程度)で航行していたと発表していたような気がするんだが、事故の直前にすれちがった漁船によると「もっと速かった。12~3ノット以上ではないか」というのだ。
漁協の説明によると、事故があった海域では幸運丸を先頭に、清徳丸、金平丸、康栄丸の順に四隻が南西に向かっていた。一方のあたごは、船団から見ると左前方から、十数ノットの速度で直進しながら接近してきた。
あたごのエンジンでは、20ノット近くというのが快適なクルージング・スピードだそうだ。戦闘モードではその倍くらい出るのかも知れないが、長距離を延々と航行するには、それくらいが燃料も節約になり、操縦性もいいのだそうで、あまりスピードを落とすとかえって燃費が悪くなったり、舵の効きが悪くなったりする。人間が目で見て、レーダー確認しながら航行していれば、混雑しているからもっとゆっくり行こう、とか考えるんだろうが、機械は何も考えないので、前方が混んでいようが、正面に漁船がいようが、設定された数字を保持する。で、自動操舵の件のみが取り沙汰されているんだが、そもそも自動操舵という事は「最大巡航速力」だったのではないか、という疑惑があるわけだ。で、こちらのサイトなんだが、

船の多い地域や東京湾などの狭い海域を航海する場合、エンジンの調整に時間がかかっていては危険です。そのため、大型船のエンジンにはある一定の出力以下(一般的に最大出力の50パーセント以下)であれば瞬時に出力を調整できるゾーンが設けられています。これを「港内操船モード(Maneuvering Mode)」といい、このモードでの最大速力は特に「スタンバイ・フル(Standby Full Ahead)」または「マヌーバリング・フル(Maneuvering Full Ahead)」と呼んでいます。そして船がエンジンの調整を必要としない大洋へ出ると、いよいよその船の最大巡航速力に上げられますが、この最大速力のことを「ナビゲーション・フル(Navigation Full Ahead)」と呼んでスタンバイ・フルと区別しています。

他船を避けるには...一旦ナビゲーション・フルに設定されるとエンジン保護のため、エンジンが自由に調整できる港内操船モードに減速するまで時間がかかります。そのため、大洋航海中に他船と衝突するおそれがある場合は通常、針路を変えることのみで船を避けることになります。このように船は港を出ると特別な事情がない限り、次の港に着く直前まで最大巡航速力「ナビゲーション・フル」で航走します。

軍事機密なので公表されてないのかも知れないが、似たようなイージス艦から推測して、今回のイージス艦「あたご」の巡航速度は16ノットくらいではないかと想像されるわけだ。なので、「10ノットだった」という証言はどうなのかね? という疑問が出てくる。まぁ、軍事機密なので記録も残さないし、ホントの事は言わないのかも知れないが。で、GPSに残された漁船たちの逃げまどい方を見ていると、イージス艦は予想以上に速かったのではないか? 漁船たちは、自分たちは15ノットくらいで航行していたので、相手が大型船だったらもっとのろくさいし、余裕で逃げられると踏んでいたところ、近づいてみたら予想外に速かったので巻き込まれたというのが、航跡図からの印象だ。レーダーでは相手の船の大きさまでは判らないし、自衛艦はレーダーの反応が鈍くて小さく見えるので、かなり近づかないと相手の正体は判らない。まぁ、おいらは4馬力の船外機や、せいぜい7ノットしか出ない機帆船の主なので、こうした高速バトルの世界はよく知らないんだが、とりあえず
イージス艦は何ノット出していたの? というのは知りたいね。

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コメント

イージス艦「あなご」はステルス塗料使ってたの?
だから漁船のレーダーでそんなにデカい艦だと認識が遅かったんだね。

漁船のレーダーでは、相手船のサイズははっきりとは判らないらしいね。ヨットには普通、レーダーなんかついてないんだが、そのヨットにも相手のレーダー反射のためのリフレクターは付いていて、それが良く効くので相手のレーダーからはタンカー並みのサイズに見えたりするとかいう話もある。自衛艦は隠密行動をするために、極力、レーダーには写らないようにしてあるし、あんな目立たない色をしている。船というのは視認性をあげるために、白とか黒とか、目立つ色にするものなんだけど、軍艦だけは違うのだ。

普段は暇なおっさん(逆神)が急に忙しくなりましたw

http://www.kamiura.com/new.html

ヨットの文字を見ると戸塚ヨットスクールを思い出すボンクラですw

漁師の捜索は今も続いているようですが。
ただ気になったのが、海に向かって祈っている関係者?
ニュース映像を見ていたら、何処かで見た事がある手持ち太鼓をドンドコ鳴らしながらナンマイダ~してました。
煎餅関係??

しかし、無事を祈ると言うより成仏してくれと祈ってる風に見えた私は人間失格でしょうか?

>ヨットの文字を見ると戸塚ヨットスクールを思い出すボンクラですw

おっさん(逆神)の事を言ってるわけではありませんからね・・・

勝浦は「日蓮上人ゆかりの地」なので、日蓮宗でしょう。創価じゃないと思いますよ。創価じゃなくても日蓮宗では太鼓叩くところがあります。

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