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海自事故 漁協会見詳報「30分前に確認できたはず」 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:航空機・海難事故
イージス艦と衝突した清徳丸と事故当時に現場海域にいた幸運丸、金平丸、康栄丸の3船長らが21日、記者会見。事故30分前にイージス艦を確認した幸運丸の堀川宣明船長(51)は「イージス艦は漁船よりレーダーの性能がいいので、きちんと見ていれば20〜30分前には清徳丸を確認できたはず」と、海自が衝突12分前に清徳丸の灯火を初めて確認したとの発表に反論した。イージス艦の乗組員が清徳丸の緑灯を見たと話していることについても、金平丸の市原義次船長(54)は当時の漁船の位置から考え、イージス艦から緑灯が見えるのは舵を左に切った「金平丸の可能性も否定できない」と話した。
堀川幸運丸船長「イージス艦を確認したのは息子と舵を交代した午前3時半。衝突の恐れがあったので舵を右に切って回避した5分後、イージス艦が灯りを点滅させ、停船した」
−−灯りを点滅させる意味は
「小型船に対する注意信号」
−−そのときはまだ清徳丸と衝突していないか
「そう思う。その後に船全体の作業灯が点いた。その時に衝突したのではないか」
−−イージス艦乗組員の「緑灯を見た」という証言について
「うそだと思う。緑灯は(両船の位置では)見えるわけがない」
−−イージス艦から注意信号はあったか
「自分がイージス艦を回避したときには何もなかった」
−−イージス艦は衝突12分前に清徳丸を確認したと言っている
「自分はレーダーで3時半くらいにイージス艦を確認した。イージス艦のレーダーは漁船のレーダーより性能がいい。レーダーをきちんと見ていれば(清徳丸との衝突の)少なくとも20〜30分前には確認できたはず」
−−幸運丸がイージス艦を避けた後、仲間に無線連絡したか
「しなかった。今となっては後悔している」