中国製の冷凍食品から有機リン系農薬の検出が相次いでいることから、厚生労働省は、輸入加工食品の残留農薬検査を前倒しにし、きょうから実施することを決めました。
厚生労働省は、きょうから横浜と神戸の検疫所で日本への輸出の多い業者の加工食品から抜き取り検査を行い、40数種類の有機リン系農薬の残留濃度を測定することを決めました。
明らかに残留農薬の数値が高い場合は食品衛生法違反となり、輸入しようとしていた食品は港で積み戻して輸出国に送り返されるか廃棄処分となります。
残留農薬の基準は原料となる野菜や穀物の種類ごとに個別に定められていて、加工食品としての基準はないため、厚生労働省は「判断に迷う例が出てくる」としていますが、「国民の食の安全を求める声は強いため、実施に踏み切ることにした」としています。(22日01:11)