清徳丸の引き上げ作業を見守るため、行方不明の乗組員2人の親族が20日に千葉県館山市を訪れた際、案内した横須賀地方総監部の山崎郁夫幕僚長(55)が親族に対して「報道陣の取材には応じないように」という趣旨の発言をしていたことがわかった。
親族12人は同日午後1時半ごろ、同市内にある海自館山航空基地にマイクロバスで到着。用意された交通艇で、館山湾内で行われた清徳丸の船首部分の引き上げ作業を約1時間、見守った。報道陣が待機していたが、下船の際に山崎幕僚長が親族に取材を受けないよう話した。
山崎幕僚長は同日夜、記者会見し、「親族のためになると思って言ったが、不用意な発言だった。報道を制約するつもりで話したのではない。言葉足らずだった」と釈明した。