大学授業料の値上がりなどに伴い、大学卒業時に子どもが抱える学生ローンの返済などを助けるため、多くの親が「へそくり」をしており、親の「へそくり」による援助額は平均7,000ポンド(約140万円)にのぼるほか、こうした親の半数が子どもに内緒で預金をする理由として、「使えるお金がもっとあると知ったら、子どもはさらに浪費するから」と答えていることが調査の結果明らかになった。
貯蓄金融機関「ING Direct」の調査報告によると、親が子どもに内緒で貯蓄をしていることに関し、75%の親は「いざという時の助けがないと知っていたほうが、金銭の価値をよりよく学べるから」と答え、その他には「就職する前に自分でお金を管理することを学んで欲しいから」などの理由が挙げられたという。
子どものための貯蓄の多くは、子どもがまだ小学校の頃から始められており、同調査では、子どもの将来のために親の約3分の1が多大な犠牲を払っていることも判明。このような親の中には、預金額を増やすために自宅ローンを組みなおしたり、遊行費を削ったり、所有物を売り払ったりするケースもあるとされる。
一方、子どものほうでも、学生全体の45%が親には言えない別の借金を抱えており、その理由としては「すでに十分援助をしてくれている親にこれ以上心配をかけたくないから」というのが圧倒的に多かったという。
ちなみに学生の借金は卒業後の人生にも大きな影響を与えており、ローン返済のために結婚やマイホーム購入などが先延ばしになっていることが問題視されている。
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