2008年2月22日 9時45分更新
和歌山県南部で開業医に診察を受けていた患者が新宮市立医療センターに入院した後もかかりつけの開業医の診察を受けることが出来る「開放病床」の本格運用が今月から始まり、センターで地元の開業医を対象にした説明会が開かれました。
新宮市立医療センターでは地元の開業医と連携を深めて地域医療の充実を図るため日ごろ診察している患者がセンターに入院したあとも開業医がセンターを訪れて主治医と共同で診療できる「開放病床」の制度を試験的に運用してきました。
今月1日からの本格運用に合わせてセンターでは19日と20日に説明会を開き、医療センターの三木一仁院長らが参加した地元の開業医約30人に制度の内容や意義について説明しました。
センターでは開放病床として使うために5つの病床を用意していて、患者の希望とセンターに登録しているかかりつけの開業医の同意があれば、内科や整形外科など11の科で利用ができます。
センターと開業医が連携を深めることで、患者にとっては入院後、また退院後の対応がよりスムーズになることが期待されています。説明会に参加した開業医は「患者さんがスムーズに診療を受けられる開放病床を出来るだけ利用して医療センターの負担が減るよう貢献したい」と話していました。
さらに市立医療センターの三木院長は「開業医との連携が深まることで入退院の患者の移行がスムーズになり、病院の機能が効率化する」と話しています。
新宮市立医療センターでは利用状況などに応じて開放病床として使える病床を増やすことも検討することにしています。