札幌放送局

2008年2月22日 12時26分更新

市立美唄病院の再編説明会


20億円以上の累積債務を抱えて経営の見直しを迫られている美唄市の市立美唄病院について市は、経営の健全化に向けた計画をまとめ21日夜、説明会を開いて市民に理解を求めました。

21日夜開かれた説明会には、桜井道夫市長らが出席しました。
厳しい経営が続く市立美唄病院について市は当初、美唄労災病院と統合して診療体制を拡大し経営を改善する計画でしたが、医師の確保ができずに断念し、改めて市立病院単独による来年度・平成20年度の健全化計画をまとめました。それによりますと、職員数削減などで経費を圧縮して経営の黒字化を図るとともに、今年度末でおよそ23億円に達する見込みの累積債務については、国の特例債などを活用して、10年程度で返済するとしています。
また、医師の減少に伴って内科は外来診療だけになり入院ができなくなる一方、救急医療体制は、ほかの医療機関との連携の強化で維持するということです。
説明会にはおよそ60人の市民が出席し、診療体制の維持を求める意見や今後の経営の見通しについての質問などが出ていました。
これに対し、桜井市長は「経営の健全化を徹底し市民の声を聞きながら、医療体制の維持に全力を挙げたい」と述べ、今後、さらに見直しを進める考えを示しました。