ギャンブルイゾントタタカウ
ギャンブル依存とたたかう


帚木蓬生

ギャンブル依存者、二百万人! このままでは、社会の土台が腐っていく!

パチンコ、麻雀、競馬、競輪……。「庶民の娯楽」という美名の陰で、急速に増加する依存者の群れ。「少しだけなら」と言い訳しながら、深刻に精神が蝕まれていく。ギャンブル依存は意志の弱さとは無関係。家族や知人を巻き込み、誰しも陥る危険な“病気”の全貌と立ち直りへの道を、作家・精神科医の著者が明らかにする。

発行形態 : 書籍
シリーズ : 新潮選書
判型 : 四六判変型
頁数 : 196ページ
ISBN : 978-4-10-603543-2
C-CODE : 0311
ジャンル : 哲学・心理学・宗教・歴史
心理学
発売日 : 2004/11/18

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帚木蓬生
ハハキギ・ホウセイ

1947(昭和22)年、福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。2年で退職して九州大学医学部に学び、現在は精神科医。1979年に『白い夏の墓標』を発表、サスペンスの舞台を海外に据えた物語は直木賞候補となった。1993(平成5)年『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、1995年『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、1997年『逃亡』で柴田錬三郎賞を受賞した。『臓器農場』『ヒトラーの防具』『カシスの舞い』『安楽病棟』『国銅』『空夜』『空山』『アフリカの蹄』『エンブリオ』『千日紅の恋人』など著作多数。

はじめに──人はみんなギャンブル好き
プロローグ──ある主婦の「転落」

第一章 ギャンブル依存症とは何か
1 病的賭博と強迫的ギャンブル
2 ギャンブル依存の症状と診断
3 なぜ「ギャンブル依存症」と呼んだほうがいいのか
4 ギャンブルの種類
5 プロのギャンブラーはギャンブル依存者とどう違うか
第二章 ギャンブル依存者の身体的変化と遺伝・性格
1 ギャンブル依存症の身体的変化
2 ギャンブル依存症と遺伝
3 ギャンブル依存症と性格
第三章 ギャンブル依存者はどのくらいいるか
1 日本には二百万人はいる
2 年齢層別にみたギャンブル依存
3 男女差
4 金持ちと貧乏人
第四章 ギャンブル依存症に合併する病気
1 躁うつ病
2 統合失調症
3 アルコール依存症
4 買物依存症と摂食障害
5 身体の病気
第五章 ギャンブル依存者と周囲の人たち
1 配偶者
2 子供
3 親
4 兄弟姉妹
5 親類・友人・知人
第六章 ギャンブル依存と法的問題
1 債務
2 自己破産
3 自己破産後の借金
4 犯罪
第七章 ギャンブル依存症の治療
1 導入期
2 離脱期
3 学習期
4 自助グループ
5 薬物療法
6 家族への対応
第八章 ギャンブルとこれからの社会
1 実態の把握
2 治療機関の充実
3 法的規制
4 教育
エピローグ──「再生」
おわりに──このままでは国がこわれていく
付録 GA十二のステップ抜粋
参考文献


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