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昨年5月飲酒運転摘発村山県議辞職の意向

2008年02月22日

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県議会議会運営委員会で辞職を迫られ、汗をぬぐう村山隆県議=07年5月22日、県議会で

 昨年5月に飲酒運転で摘発され、県議会から議員辞職勧告を受けている村山隆議員(無所属、東村山郡区)は21日、地元の後援会幹部に辞職する意向を伝えた。22日に始まる県議会2月定例会の開会前にも、阿部信矢議長に辞表を提出するとみられる。

 複数の後援会幹部によると、21日朝、村山氏から「辞めることにしました。辞表を出します」と電話があり、2月定例会閉会予定の3月19日以降に議員辞職する考えが伝えられたという。同議員の地元、中山町のある町議も「2月定例会が終わるまでやって、その後辞めると町議会で聞いた」と語った。

 村山氏は昨年5月、山形市内で酒気帯び運転した容疑で摘発された。0・25ミリ以上のアルコールが検出され、運転免許取り消し処分を受けた。

 県議会は06年秋に「飲酒運転撲滅の決議」を可決しており、5月16日に村山氏に対する議員辞職勧告を全会一致で可決した。県議会史上、初めて政治倫理審査会を開いて村山氏を追及したが、村山氏は「飲酒運転のない社会の実現に努力する」と語って議員辞職を拒んだ。

 その後も、常任委員会の県外視察や予算特別委員会から外すなど、実質的な議員活動を制限し、自主的な辞職を促したが、村山氏は「職責を全うする考えに変わりはない」としていた。

 昨年の12月定例会では、改めて辞職を迫った阿部議長と野川政文副議長に「2月定例会までに進退を考えたい」と語り、議員辞職に傾いたとの見方が広がった。しかし、その後、記者会見した村山氏は「議長の希望的観測だったのではないか」と話し、辞職を否定した。

 22日から始まる県議会の2月定例会では、村山氏問題を契機に議論が始まった議員提案の「県飲酒運転をしない、させない、許さない条例」案が出される。同日の議会運営委員会に村山氏を呼び、再び意向を確かめることも予定されている。

 村山氏は昨年4月の県議選で再選を果たした。1年たつと、有権者によるリコールができるようになる。自民党のある県議は「飲酒運転条例案の提出やリコールが頭にあったのではないか」と語った。

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