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日本戦控え「重慶爆撃」で激励 サッカー東アジア選手権で中国
中国のスポーツ紙「体壇週報」によると、20日のサッカー東アジア選手権男子の日中戦前に行われた中国チームの会議で、東アジア・サッカー連盟の謝亜龍会長(中国サッカー協会副会長)が旧日本軍による重慶大爆撃など歴史問題を持ち出して選手を激励した。
同紙によると、重慶出身の謝氏は会議で、戦争中、重慶がどのように爆撃されたか、重慶市民がいかに「日本の鬼子」(日本人の蔑称(べっしょう))にじゅうりんされたかなどについて話した上で「重慶では絶対に日本チームに負けてはならない」とくぎを刺したという。
謝氏の話が30分近くに及んだため、中国チームが会場に到着するのが遅れたという。
ある選手は同紙に対し「試合とあまり関係がない抗日戦争の話を繰り返した。とても大きなプレッシャーを感じた」と不満を表明。
また「試合前にサッカーと関係のない話を多くされると、集中力が欠けてしまう」と指摘。プレッシャーのあまり焦りが生じ後半、的確な判断ができなくなったと説明、「(協会幹部は)あまりしゃべらない方がよい」と述べた。
中国が負けた20日の試合では、終了直前に観客席から「謝亜龍やめろ」「中国チームは解散せよ」というコールが起きたという。(共同)