ここから本文エリア

現在位置:asahi.comマイタウン北海道> 記事

2医師を不起訴処分 誤診容疑/札幌地検

2008年02月21日

■札幌地検「正確な診断困難」 ■誤診容疑 書類送検

 誤診で女児を死亡させたとして業務上過失致死の疑いで書類送検された医師2人について、札幌地検は20日、嫌疑不十分で不起訴とした。女児の病状を正確に診断することが難しく、刑事責任を問うまでの過失はないと判断した。

 この女児は札幌市厚別区の三上紗英ちゃん(当時4歳)。06年1月24日に激しい腹痛を訴えて近くの病院で医師の診察を受け、25日も別の医師の診察を受けたが、いずれも胃腸炎と診断され、26日朝に死亡した。

 道警は司法解剖の結果、死因は胃腸炎ではなく重い腸捻転(ねんてん)だったと判断し、07年3月に書類送検した。

 この問題をめぐっては、紗英ちゃんの両親が07年3月、医師らを相手取って総額約8200万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴し、現在も争われている。

ここから広告です
広告終わり

このページのトップに戻る