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社会

病院輪番の維持不可能に 姫路の夜間・休日救急医療

 姫路市の夜間・休日の救急医療体制を支える「病院輪番制度」で、内科、外科に参加する計十病院のうち三病院が四月に撤退し、年間を通じた輪番体制が組めない見通しであることが二十一日、分かった。慢性的な医師不足が原因。市医師会は「このままでは輪番病院がない日が生まれる」と危機感を募らせている。

 同制度は、同市西今宿の市休日・夜間急病センターに開業医が交代で詰め、内科などの一次救急を担当。さらに、輪番の病院が空きベッドと当直医を確保し、要入院患者を受け入れてきた。市が一診療科当たり最大一日六万二千円の待機料を負担。一、二次機関連携の模範といわれてきた。

 内科外科(総合病院)▽内科▽外科▽脳神経外科-など十診療科別に構成され、ピーク時には、内科は十四病院、外科は十六病院が参加していた。

 しかし近年の医師不足で激減。昨年十月時点で内科は六病院だったが、四月から一減の五病院に、同様に外科は七病院から三減の四病院に減ることになった(内科、外科の重複を含む)。

 撤退を決めたある病院は「常勤医が当直を重ねてきたが、もう限界。輪番の責任は重く、当直だけのアルバイト医師には背負わせられない」と話す。

 播磨地域では昨年十二月、姫路市に住む急患の男性が十七病院に受け入れを断られて死亡。救急医療体制の在り方が問題となっていた。

(直江 純、大島光貴)

(2/22 08:47)

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