【ニューヨーク21日共同】ソフトウエア最大手、米マイクロソフトは21日、パソコン向け基本ソフト(OS)のウィンドウズ・ビスタを含む同社の主要ソフトウエアについて、設計情報に当たる「ソースコード」を社外のソフト開発者に公開する、と発表した。ウィンドウズを軸に情報の独占を進めてきたこれまでの戦略を大きく転換することになる。
これにより情報技術(IT)業界全体の技術革新が大きく加速する可能性がある。
MSはこれまでウィンドウズなどの開発を自社で行い、協力関係にある企業に限って情報を提供してきた経緯がある。
買収を持ち掛けている米インターネット検索大手のヤフーが傘下入りを受け入れた場合、MSは欧米の独禁当局から競争法上の審査を受けることになっていることに配慮したとみられる。MSは欧州連合(EU)欧州委員会からOSなどに関して情報公開の拡大を求められていた。