大分放送局

2008年2月21日 22時21分更新

医師確保で奨学金制度新設

中津市は深刻な医師不足への対策として市が運営する病院や診療所に勤務することを条件に医学部の学生などを対象にした奨学金の制度を新年度から設けることになりました。

中津市では、市が運営する中津市民病院の医師が足りず、産科が休診しているほか内科も6人いた医師が半分の3人に減っています。このため、市では全国の大学の医学部生などを対象に市が運営する病院や診療所に勤務することを条件にした奨学金の制度を設けることになりました。
対象になるのは全国の大学の医学部に在籍している4年から6年の学生と大学院生、それに臨床研修医で、募集人員は2人です。
金額は月に15万円で、貸し付けの期間は最長7年間です。
貸し付けを受けた期間と同じ期間だけ中津市が運営する中津市民病院か3つの診療所のどこかに勤務すれば返済は免除されます。
また、5年と6年の学生については月額15万円の奨学金のほかに希望者には修学一時金として1000万円が無利子で貸し付けられます。
中津市では今月28日に開会する定例市議会に議案を提出し、可決されれば4月から募集を始めます。医師の確保を目的とした奨学金制度は大分県が今年度から設けていますが、県内の市町村が単独で設けるのは中津市が初めてです。