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大リーグのキャンプが始まった。右ひざを手術した松井秀喜選手は、主力とは別メニューで球春を迎えた プロの練習といえば泥まみれの特訓という光景が浮かぶが、本当はどうなのだろう。王貞治監督が選手だったころ、北陸遠征試合を観戦したことがある。世界のホームラン王の迫力を見ようと試合前に足を運んだが、王選手は肝心の打撃練習は短時間で済ませ、同僚と笑顔でキャッチボールに興じていた 拍子抜けしたが、試合では見事に特大のホームランを披露した。練習嫌いなのではなく、人の見ていないところで汗を流し、きちんと調整を済ませていたのだろう。一流のプロは、苦しい練習の泥まみれのぶざまな格好など、人目にさらさないものだそうである イージス艦事故をめぐって、防衛省のもたつきが続く。いったん二分前だと発表した漁船の発見が十二分前だったり、衝突直前に見えたという緑色の灯火も、別の船の可能性が出てきた。起きてはならぬ大失態に浮足だっているのだろうが、ぶざまで見苦しいこと限りない 正確な状況把握と情報の伝達とが何より求められるプロのはず。背筋が寒くなる。
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