2008年 2月 21日
使途不明金で岡山県課長を懲戒免職
去年、岡山県内で撮影が行われた映画「釣りバカ日誌」に関連し、岡山県の課長が不祥事です。映画の支援団体の資金から使途不明金を発生させたなどとして、懲戒免職処分を受けました。懲戒免職処分を受けたのは岡山県の猪熊真前観光物産課長(52)です。岡山県によりますと猪熊前課長は事務局長を務めていた映画『釣りバカ日誌18』の岡山ロケ支援委員会から、8回に渡り、受け取った活動資金207万円余りを精算せず放置していました。このうち、約165万円が使い道が不明になっているということです。また、猪熊前課長は映画の配給会社、「松竹」に支払うチケット代金、1700万円を無断で支援委員会の事業費などに流用していました。チケット代は現在も未払いです。猪熊前課長は使途不明金について「観光関係者との打ち合わせなどに使ったが、領収書は無い」と話していると言うことです。支援委員会で500万円を負担した笠岡市では今回の事件に大きな驚きを見せていました。岡山県では猪熊前課長に横領の疑いもあるとみて、今後、刑事告発も検討したいとしています。

県議会全員協議会にチボリ・坂口社長
倉敷チボリ公園を運営するチボリ・ジャパンの坂口正行社長が岡山県議会の全員協議会に出席し、公園存続に向けての理解を求めました。出席したのは、坂口社長とチボリ・ジャパンの副会長で、地元百貨店・天満屋の伊原木一衛会長です。2人はともに、公園の存続を強く要望する立場から、自身の考えを述べました。坂口社長は、来月開かれる次回の取締役会で方向性を出したいとしています。また、この後の会見で坂口社長は文化ホールや防災拠点として公園の施設が必要だとして、倉敷市に、公園の一部を市民公園化してほしいと打診している事も明らかにしました。

中国の冷凍カツから殺虫剤
中国から輸入した冷凍カツから有機リン系殺虫剤の「ホレート」が検出された問題で、おかやまコープが同じ商品を販売していた事がわかり、21日から自主回収を始めました。「ホレート」が検出されたのは中国で去年5月21日に製造され、大阪の「ニッキートレーディング」が輸入した中国製冷凍カツ、「レンジDEロールソースかつアスパラ入り」です。生活協同組合連合の検査でホレートが1.2ppm検出されました。岡山市によりますとこの商品がおかやまコープの共同購入で去年7月以降、5379袋、販売されていたことがわかりました。店頭では販売されておらず、今のところ健康被害の報告などはありません。岡山市では健康に悪影響を及ぼす可能性があるので、決して食べないよう注意を呼びかけています。

訪問販売業者に行政処分
高齢者などの自宅を訪問し、磁気活水器などを勝手に取り付け販売していたとして、赤磐市の業者が岡山県から、21日付けで業務改善を指示される行政処分を受けました。行政処分を受けたのは赤磐市に本店があり、岡山市に営業所を持つ、「サンテック」です。岡山県によりますと「サンテック」は高齢の年金生活者を中心に自宅を訪問し、「ボイラーの点検」と告げるだけで、勝手に磁気活水器や浄水器を水道管に取り付け、販売していたものです。おととし10月の会社設立直後から、岡山県にはこれまでに27件の相談が寄せられていて、悪質なケースでは70歳代の女性が5回に渡り、磁気活水器など総額約120万円の契約を結ばされていました。岡山県ではサンテックに対し、消費者に勧誘の趣旨や商品の価格などを知らせるよう業務を改善し、来月6日までの報告を指示しました。

母親をひき殺そうとした女を現行犯逮捕
21日朝、岡山県早島町で、母親を車でひき殺そうとした女が、殺人未遂の現行犯で、警察に逮捕されました。逮捕されたのは、早島町に住む32歳の介護福祉士の女です。警察の調べによりますと、女は、21日午前7時半ごろ、自宅前の町道で、65歳の母親を軽乗用車ではねて殺害しようとしたものです。母親は胸や腹を強く打ち、意識不明の重体です。近くを通りかかった男性からの通報で、警察官が現場に駆けつけ、女を現行犯逮捕したものです。警察の調べに対して、女は、母親と口論となった末、車で出かけようとしたところ、母親が車の前で制止したため、車をそのまま発進させてひいたと供述しているということです。

高松城跡天守台公開
石垣の修復のために行われている高松市の高松城跡の解体工事の様子が、報道関係者に公開されました。高松城跡は、石垣のズレなど劣化が進み危険であるため、高松市が去年9月から解体工事を行っています。工事は、今年3月まで行われる予定で、現在、約7割まで進んでいます。今回の一般公開は、石垣の内側や、積み上げ方などが間近に見られる貴重な機会となります。また、去年暮れに発見され、築城当時の城主、生駒家の家紋が入った石も見ることができるほか、陶器などの出土品も公開されます。石垣の解体工事の一般公開は、23日行われます。

県と市が合同で住民税訪問徴収
税金を支払う能力があるにも関わらず、滞納するケースが相次いでいるのを受けて、岡山県と岡山市は合同で住民税滞納者に対する戸別訪問徴収を行いました。これは国から地方への税源移譲に伴い、今年度から住民税が引き上げられたことから、悪質な滞納を防ごうと行われたものです。担当の職員20人が2人1組になり、住民税滞納者の自宅100軒を戸別訪問しました。岡山市の住民税の徴収率は2003年以降、改善傾向にあり、おととしは92.8%でしたが、この5年間の滞納額は総額で約73億円に上っています。岡山市では今後も県と連携して戸別訪問などの特別徴収を実施する方針で、悪質な滞納者には、差し押さえなどの措置もとっていきたいとしています。