中国・２工場での製造停止　冷凍かつの販売元

　中国製の冷凍かつから有機リン系殺虫剤「ホレート」が検出された問題で、販売元のニッキーフーズ（大阪市）は２１日、中国・山東省にある子会社２社の工場での製造を停止したと発表した。

　記者会見した同社の新良稔専務は「ご愛顧いただいた皆さんに心配と不安を与えたことを深くおわびします」と謝罪し、「原因究明と改善策が完了するまで、生産を見合わせる」と述べた。

　同社販売の冷凍食品をめぐっては、「山東仁木食品」が製造した２商品から有機リン系殺虫剤「メタミドホス」、同じ敷地内にある「清清仁木食品」製造の「レンジＤＥロールソースかつ（アスパラ入り）」からホレートが相次ぎ検出された。

　ホレートについて、新良専務は「工場では使っていない。（原料の）アスパラガスに残留した可能性が高い」との見方を示した。製造当時はホレートの検査はしていなかったことを認め、賞味期限にかかわらず、アスパラガスを使用した商品を自主回収することを明らかにした。