【インド洋アラビア海北部=芳村健次】海上自衛隊の補給艦「おうみ」は21日午後(日本時間同日夕)、中東のアラビア海北部で、新テロ対策特別措置法に基づく給油活動を開始した。
昨年11月にテロ対策特別措置法の失効以来、約4か月ぶりの活動再開となった。
おうみは、護衛艦「むらさめ」が周囲を警戒する中、21日午後0時20分(現地時間)から約1時間かけて、パキスタン海軍の駆逐艦に約160キロ・リットルの給油と約60トンの給水を行った。2隻は6月までの派遣期間に、海上阻止活動(MIO)に参加中の米英仏パキスタンなど6か国の艦船に燃料と水を補給し、次の艦船と交代する予定だ。
海自はテロ特措法に基づき、2001年12月から同法の期限切れまでの約6年間、11か国の艦船に計約49万キロ・リットルの燃料を無償で提供したが、同法の失効で活動を中断していた。