県警が進めてきた県迷惑防止条例の改正案が27日開会の2月県議会に提案される。田原本署の元巡査部長が06年、救急車内で女性の下着を撮影した行為が規制対象外だったことが条例改正のきっかけ。しかし、県警は20日の県議会総務警察委員会で元巡査部長のようなケースについて「今回の改正では規制できない。理解いただきたい」と答弁した。
元巡査部長のケースでは、事故に遭った子どもに付き添っていた母親のスカート内を救急車内で元巡査部長が撮影。救急車内が条例の規制対象の「公共の場所」にあたらず、条例違反に問えなかった。
県警は委員から元巡査部長のようなケースが規制できるか問われ、「すべての場所での盗撮となると条例の範囲を超える可能性がある。着衣で覆われた下着などは、従来通り公共の場所に限定した」と説明した。【中村敦茂】
毎日新聞 2008年2月21日