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2002/02/17
無線LANでインターネットに接続中!
我が家では昨年春からNTTのフレッツADSL1.5メガタイプを導入しておりましたが、年末に同じフレッツの8メガに乗り換えました。結果、劇的に速くなったというほどでもありませんが、それなりに満足はしています。
ところで最近、知り合いの方がADSLを導入し、旧型のCE機を無線LANでつないだところ、これが思ったより快適というお話を聞き、シグマリオン1でも無線LANを導入することにしました。導入までに手間取り2日がかりとなりましたが、なんとか成功しました。以下はその奮闘記みたいなものです。
※本頁に記載されていることには間違っている場合があります。また、本頁に記載されているとおりに行っても成功するとは限りません。また、シグマリオンの不具合等が発生するなどの問題が生じても補償等はいたしません。
・シグマリオン1 (まだまだ現役っす!)
1.接続環境(今回用意したもの)
・ノートPC
・アクセスポイント Air Station WLAR−L11G−L(メルコ社製)
・CF型無線LANカード WLI-CF-S11G(メルコ社製)
・無線LANカードドライバ Compaq WL100 PC Card Drivers for Windows CE 2.11
・LANケーブル(ストレート)1m程度のもの無線LANの機器も一時期より値段が下がり購入しやすくなっています。今回、私が購入したのは、メルコ社製のAir Station(WLAR−L11G-L)です。ブロードバンドルータモデルで無線と有線の両方が共有できます。ファームウェアのアップデートでウィンドウズメッセンジャーにも対応ということでこれに決めました。某大手量販店で2万7千円でした。
無線LANカードはデザインというか見た目でメルコ社製のWLI-CF-S11Gにしました。価格は1万4千円でした。カードドライバですが、メルコ社製の純正のドライバでは、CE2.11のシグマリオン1は動作しません。そこで他社製のカードドライバをいろいろと試した結果、今回はCompaq社製の WL100というドライバを選択しました。
WLI-CF-S11G(メルコ社製)詳細はこちらから
・CATV、ADSL回線対応 Wi-Fi規格
・無線と有線とが共用可能
・Microsoft(R) Windows(R) NetMeeting 3.01に対応
・セットアップは意外と簡単。
・PC Cardスロット用無線LANカード1枚がセットになったモデル
WLS-L11GS-Lがお買い得かな。WLI-CF-S11G(mwルコ社製)詳細はこちらから
・128/40bitWEP対応 WiFi認証取得
・盗難・紛失防止用ワイヤーホール搭載
・CE機には CE3.0(PocketPC&HPC2000)のみ対応
・純正ドライバではシグマリオン1では動作しない。
P-incomp@ct、airエッヂとの大きさ比較 見た目はスタイリッシュでGood!なのだが、、、、
2.導入手順
手順1.母艦(ノートPC)にユーティリティソフトをインストール
まずは、母艦にユーティリティソフトをインストールし、アクセスポイントの設定を行います。WEPを利用する場合は母艦で設定します。分厚い説明書にとっつき難い感じはありましたが、それほど難しくはありませんでした。一足早くノートPCでADSLを無線LAN環境で使えるようになりました。こちらは非常に快適でした。
添付のユーティリティ・ソフトを使うと設定も簡単。
手順2.シグマリオン1に無線LANカードのドライバをインストール
カードドライバはCompaq社製のWL100を使用しました。Compaq WL100 PC Card Drivers for Windows CE 2.11 (Aero 8000)、ダウンロード:SP15585というのが該当します。ドライバはこちらからダウンロードできます。ダウンロードしたSp15585.exeファイルをダブルクリックすると、実行ファイルとreadmeファイルへと自己解凍されます。
ActiveSyncで母艦とシグマリオン1を接続したうえで、解凍されたSetup211.exeを母艦上で実行します。これでドライバとともに設定ソフトが同時にインストールされます。母艦を使わずにセットアップする方法もあるのかの知れませんが、母艦を使ったほうが簡単だと思います。
ActiveSyncで接続の上、母艦側でファイルを実行
英語だが適当に「YES」を2回ほど押すと、「既定のディレクトリにセットアップしますか?」と聞いてくるので「はい」をタップ。
ドライバとユーティリティ・ソフトのシグマリオンへのインストールが自動的に始まります。
●使用可能なドライバについて●
CE2.11をサポートしている無線LANカードドライバ、つまりシグマリオン1で動作可能なドライバというのは複数存在します。今回も、以下のドライバを試用してみました。
■Compaq − Compaq WL100 PC Card Drivers for Windows CE 2.11
やや不安定な動作の印象ありですが、WEPの設定もできます。タスクバーにアイコンが表示され通信状態が色で表示されるなどなかなかなものです。ただし、立ち上げの都度WEPを設定しないと利用できないようなのでそれなりに面倒です。こちらのサイトからダウンロードできます。
■ORiNOCO − WaveLAN Turbo 11Mb用ソフトウェア forWindows CE2.0/2.11
WindowsCE Fanのサイトで紹介されていたドライバです。WaveLAN IEEE PC Card用のドライバを使います。本家サイトは英語のため探すのに苦労しますが、日本NCRのサイトからも同様のドライバがダウンロードできます。このドライバは、比較的安定した動作をしますが、なぜかWEPの設定がうまくできませんでした。設定方法等は、こちらのサイトが参考になります。
■Accton − AD11C-1 for WindowsCE2.11
こちらのサイトからダウンロードできます。設定ソフトもカラーで見た目も良くWEPの設定もできるようなのですが、このドライバ組み込むとシグマリオン1のコントロールパネルが開かなくなるという不具合が生じましたので、使用をあきらめました。(コンパネを開くようにするためにはコントロールパネルアプレットをリネームすれば良いという情報もありますが未確認です。)
その他にもSymbol社製のものとかCE2.11をサポートしているドライバはいろいろあるようですが、今回の作業ですべてのドライバを試用してみた訳ではないので、どのドライバが良いのかは明確にはわかりません。どなたかこっちのドライバの方が良いよという情報があれば教えていただきたいです。メルコ社の純正ドライバがCE2.11をサポートしていただけるとありがたいのですが。
手順3.カードドライバの関連づけ
カードドライバと設定用ユーティリティソフトのインストールが終了したところで一度、リセットボタンを押し、再起動したところで無線LANカードをCFスロットに挿入します。「認識されなかったPCカードアダプタ」という表示が出ますので、ここでドライバ名を記入し、無線LANカードと関連付けてあげます。ドライバ名は「WL100NDS.dll」です。これでドライバの組み込みは終了です。設定用ソフトを起動してみると、カードが認識され通信が行われている状態となっていました。
無線LANカードWLI-CF-S11Gをスロットに挿入すると表示される。
カードドライバが関連つけられていない状態であることが分かる。
下図のように、ドライバ名を記入する。「WL100NDS.dll」と記入しOKをタップ。以上で終了。 続いて、無線LANのセッティング画面が出るが、とりあえずOKを押す。
後ほど、あらためて設定を行う。シグマリオンのコントロールパネルを開き、「システム」を開く。
デバイスの項で、拡張スロットのカード名が正確に記されていればドライバの組み込みは成功。
手順4.設定用ユーテリティソフトの設定
■デフォルトの状態でほぼOK
コントロールパネルを開き、WL100Settingsというアイコンをタップして、設定用ユーティリティ・ソフトを起動します。WEPを使用する場合を除き、設定はほぼデフォルトの状態でOKでした。
コントロールパネルを開くと新たなアイコンがある。このソフトを使ってセッティングした。
右下タスクトレイでは、すでに良好な通信状態を示すアイコンが表示されている。
起動した直後のデフォルトの状態。このままでもOK。
SSIDにはESS-IDを入力します。
複数の無線LANに接続する場合などは、ANYとする。
WEPを使用していなければ設定はこれで終わり。接続の状況。
同じ部屋の中にあるアクセスポイントの通信は非常に快適。
接続の状況、電波の強さは“Excellent”となっている。
アクセスポイント側でWEPを設定している場合の設定方法は以下のとおりです。
■WEPのポイントは「16進法」
今回の作業で苦労したのはWEPによる暗号化の設定です。これで丸1日費やしました。諦めかけていたのですが、某掲示板でヒントとなる書き込みを見つけなんとか解決しました。ポイントは設定用ユーティリティソフトのencryptionのCreate key manuallyのキー1に、16進法で設定してあげることです。5文字(40bit)による暗号化を試したところ動作しました。
16進法での設定とは、AirStation側で入力した暗号化文字をシグマリオン側では16進法で標記するということです。例えば、AirStation側で暗号キーを「akiko」と5文字(40bit)で設定しているとします。これをシグマリオン1側では、「akiko」をASCIIコードを使用し16進法標記に変換した上で入力します。ASCIIコードは検索すればすぐ見つかると思います。大文字と小文字でコードが違いますので注意が必要です。ちなみに「akiko」を16進法で標記すると「616b696b6f」となります。
@WEPは64bitを選択。
Aアクセスポイント側で設定した文字を16進法で入力。今回はakiko→616b696b6fとした。
※key1のみの入力では保存されないため、key1〜key4まで同じ文字を入力。
BApplyをタップし確定。
■ネットワークの設定
最後にネットワークの設定を行います。LAN環境によってはIPアドレス、ネームサーバーを設定する必要がありますが、私のLAN環境ではアクセスポイント側のDHCPサーバーから取得ができるため、すべてデフォルトのままでOKでした。
コントロールパネルでシステムをダブルタップし、Compaq WL100 11Mbps Wireless LAN PC Card Driverのプロパティを確認します。
プロパティをタップ
何度もドライバの追加・削除を繰り返していたら、同じドライバが二つになってしまった。う〜む。IPアドレスはDHCPサーバーから取得 ネームサーバーの項もそのまま。 以上で、設定は終わりです。シグマリオンのポケットIEを起動します。IE側の設定はオートダイヤルをしないようにしてあげるだけで良いのではないかと思います。私の場合は、その他の設定はとくに変更しませんでした。
無線LANを使いインターネットに接続してみる。
ADSL8メガだけに、接続されてしまうとサクサクと表示されて気持ちよい。
ただし、中止ボタンとかを数回押すとフリーズするなどの症状がある。必ずしも安定してはいないようだ。接続中は、カード側のPower、Activeのランプが点灯している。
バッテリに負担がかかるので点灯しないようにしたいのだが、、、やり方ががわからん。
3.使用感
■ケーブルがないってのは快適
LANケーブルって結構太いですからね。シグマリオンに取り付けると取り回しがきついんですが、無線LANだと非常に楽々。こたつでゴロ寝しながら高速でネットサーフィンできるのは嬉しいです。
■つながればADSL!おお!速い!
フレッツADSL8メガですからね。つながってしまえばさすがに表示は速いです。ポケットIEの遅さも回線の速さで何とも感じません。Airエッジに馴れた体にはとにかく劇的に早く感じます。少なくともLibM3を使いダイアルアップで接続した場合と同じくらいの速さには思えます。これですコレ。これが欲しかったんですよ。
■アンテナの感度が悪いのは残念
無線LANカードのアンテナの感度は正直言って悪いです。マンションでは壁とかの障害物があると極端に通信状態が劣化します。無線LANは2.4ギガヘルツ帯の高い周波数を使うためか、電波の回り込みが利かないみたいです。他社のカードを試していないのでなんとも言えませんが、小さい筐体に内蔵アンテナ詰め込んでいるのでこんなもんなのでしょうか? ゴルァってのが多いです。
■その都度、WEPのキーを入力するの?
ここらへんは良く分かりませんが、立ち上げの都度、WEPのキーを入力する必要があるみたいです。一度入力すればどこかに記録されると思っていたのですが、そうではないようです。5文字でも16進法では10桁の文字列になるため入力が面倒です。
■フリーズしやすい
使用中に度々フリーズします。私の環境下では、ブラウズ中に中断ボタンを数回押すとフリーズするようです。その他、電波が一時的に弱くなり切断されてしまうと、再起動しないとカードを認識しないようです。非純正ドライバの宿命でしょうか。もっと安定動作するドライバが欲しいところです。
感 想
純正ドライバが対応しているシグマリオンUと違い、シグマリオンTでの無線LANは設定が大変です。馴れない作業のせいか、シグマリオンTで通信できるようになるまでに3日かかりました。終わってみれば意外と簡単な作業といえるのですが、説明書がない上に、あれこれ試しながらの作業のため結構ハードでした。メルコがCE2.11用ドライバを配布してくれることを切に願います。
しかし、有線での取り回し難さを考えれば、無線LANは非常に魅力的です。WLI-CF-S11Gのアンテナ感度の低さがやや難点ですが、ステーション側の配置などを考えれば屋内での使用は十分可能でしょう。まぁメルコ社以外の無線LANカードの中には感度の良いものもあるようですのでいずれはそれなども使用してみたいと思います。なにはともあれ、とにかくつながって良かったというのが感想です。フリーズしやすいものの、表示速度の速さは特筆ものです。いましばらくシグマリオン1でいいやって感じです。
ところで、最近、よく「Hi−FIBE」とか「街角無線インターネット」とか耳にしますね。要は街中のハンバーガーショップの店内などで無線LANを使ってインターネットに接続できるサービスってことなんでしょうけど、実用性はともかく面白そうな感じはします。なんかわくわくしますね。
ということで今回は以上です。
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