大阪はコナモン、中でもたこ焼きとお好み焼きの街といわれるが本当か−。こんな疑問を確かめようと、大阪市北区に住む女子大生が調査した。人口10万人当たりのたこ焼きとお好み焼きの店数を、全国47都道府県について計算。当然、1位と予想してのことだったが、なんと結果は、たこ焼き4位、お好み焼きは7位だった。(中井美樹)
調査したのは、夙川学院短期大家政学科の1回生、苦瓜(にがうり)景子さん(19)。「考現学」を専攻し、ゼミで「日常生活の?と!を考える」というテーマの論文に取り組むことになり、かねがね抱いてきた「大阪には本当にたこ焼きお好み焼きの店が多いのか?」との疑問を確かることにした。
タウンページのデータを元にしたインターネット電話帳で、都道府県別の「たこ焼き店」「お好み焼き店」の数を調べた。さらに、国勢調査の人口から10万人あたり店の件数を計算した。
その結果、たこ焼きの1位は徳島県(人口約81万人)。県内に10万人当たり7・0店ある。2位が石川(約117万人)で6・3店、3位が大分(約120万人)の6・0店、そして大阪(約880万人)は5・9店で4位だった。
一方お好み焼きの1位は広島で、10万人当たりの店舗数は60・9店。「広島焼き」が知らせるだけに予想されたことだが、2位は、これまた徳島で35・6店、3位が兵庫が31・6店。大阪はトップ5にも入らず、23・9店で7位となった。
生まれも育ちも大阪・キタの苦瓜さんは、この結果に驚いたという。特に大好きなたこ焼きについては、「近所にたこ焼き屋がたくさんあって、家にもたこ焼きの鉄板がある。親しんできたのでショック」。
意外な結果について苦瓜さんは、「大阪はたこ焼きとお好み焼きの街とされているのはメディアの影響ではないか」と話す。「テレビやグルメ雑誌で繰り返し紹介されることで、大阪人自身もそう思いこむようになったのではないか」とも分析している。
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