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【福井】満足度高い福井に学ぶ 「希望学」研究の東大教授が講演2008年2月21日
地域性やニートの若者の考え方を通して「希望学」を研究している東大社会科学研究所の玄田有史教授が20日、来県した。同研究所は今後、県内で希望学の調査に入る予定で「県民の満足度が高い福井から学ぶべき点が多い」と話した。 「福井の希望を考える」と題して県庁職員らを対象に講演。玄田教授は「行動を起こして何かを実現したいという思いが“希望”。希望を探れば、地域がどのような変化を求めているかが分かるのでは」と研究の意義を説明した。 福井県については「いろいろな統計で全国上位の結果が出ている。人の出入りが少なく、家族や地域の強いつながりが残っているからだと思う」と分析。一般的にチャレンジ精神や好奇心が旺盛な人が将来に希望を感じやすく、無駄な努力をしたくないと考える人が可能性に限界を感じ、希望を持てない場合が多いという。 玄田教授は「つながりがなく、孤独になることで可能性を見いだせなくなる。家族や地域のつながりを取り戻せるようなきっかけづくりをする役割が行政」と県に協力を求めた。 (山田祐一郎)
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