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2008/02/21

船は座ったままでは動かせない

LIMIT OF LOVE 海猿 スタンダード・エディション LIMIT OF LOVE 海猿 スタンダード・エディション
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2006-12-20

おいらの帆船Ami号は、舵輪を握るのに、立ったままでなければ操作できないわけだ。座れたら楽なんだが、キャプテンに言わせると「座ると寝ちゃうんだよ」というので、立ったまま操船しなきゃならない。海は広いので、「何も起きない」時間が長い。凪だったりすると、ほとんど揺れないし、気持ちよくなってウトウトしちゃうわけだ。ヨットというのはそういうモノで、よく太平洋横断する人なんぞはオートベーンという自動操舵装置を使うんだが、それでもゆっくり寝てはいられない。あんな広い太平洋でも、タンカーとすれ違う事もあり、霧笛の音であやうく目が覚めて難を逃れたりするらしい。なので、途切れ途切れに2、3時間ずつ寝るしかないそうで、ちなみに堀江老人がまた冒険の航海に出るそうだが、あの人の凄いところは、
海の上では三度三度、ボンカレーなのだそうだ。それもご飯を炊く時にいっしょに混ぜて焚くそうで、それが毎日、三度三度だというのだから凄い。ヒマなんだから凝った食事作ればいいのに、と考えるのは素人で、常時、見張りは欠かせないのだ。

で、おいらの最初の見立て通り、イージス艦が

まったく回避してなかったというのが明らかになりつつある。ずいぶん前から漁船の存在を確認していながら、見張りが報告をあげず、衝突する寸前まで速度も緩めず、なんと自動操舵のままで突っ込んでいたわけだ。2ちゃんねるの関連スレでも書かれているんだが、コレは普通の商船だったら考えられない事で、あれだけ混んだ海域だったら水先案内をつけるか、手動で速度を落として、周囲に注意を払いつつ、ゆるゆると航行するのが当たり前だ。まして、優先権のある赤い灯をともした船が右舷から進行してくるのに、見張りが「右舷2時の方向から漁船接近中!」といったように連絡をしなかったとしたら、いったい何のための見張りなのか。

漁船の方も自動操舵だったんじゃないか、という話もあるんだが、そこは不明。まぁ、ありうる話だ。なんせ二人しか乗ってない。ところがイージス艦は300人も乗っているわけだ。で、これも笑ったんだが、自衛艦を動かすヤツは「海技免許を持ってない」と指摘する人もいる。無免許w 実際は個人的に取得したりするらしいが、法律的には自衛隊は別格なので、なくても構わないらしい。まぁ、動く治外法権だw で、300人も乗っていながら誰も舵を握らず、
無免許の自動操舵で東京湾に突っ込み、木っ端漁船を蹴散らすという素晴らしい航行ぶりを今までもやっているわけだ。なので、自衛艦は避けないと誰もが口を揃えて言うわけで、海上保安庁というと「海猿」なんだが、
宿舎のロッカーに「打倒海自」の貼り紙があるという、まぁ、そういう事だ。ここぞとばかりに海保が張り切っている事だろう。で、こんな話も。

575 :入江九一:2008/02/21(木) 02:35:39 ID:QFgPsv3o0

戦前は,海軍の軍艦が通過すると,漁船はすべて,漁を中断して船を停止させて,日の丸や軍艦旗を振って敬意を表するのが常識だった,だから軍艦同士の訓練中の衝突はあっても軍艦と漁船の衝突などは皆無だった。
それは,同時の海軍が,日本の漁船の安全を必ず守っていたから
今は千島沖のオホーツク海や,日本海でロシアや韓国の海上警察に日本の漁船が不当に拿捕されて連行され,泣く泣く身代金を払って返してもらって,いる情けない状況だけど,戦前は,日本海軍が睨みを利かしていて,もしオホーツク海で当時のソ連の軍艦や警備艇に日本の漁船が拿捕されようものなら,すぐに日本海軍の駆逐艦が現場に急行して,ソ連の船を取り囲んで,拿捕された日本の漁船を取り返してきたものだ,だから当時の海軍は漁民に絶大な信頼があった
これが主権国家の海軍力というものだ,その海軍の血を引く海上自衛隊がこうも,不祥事が起こるのも,基本的には戦後の敗北主義の名残りと政治の弱体化が根本原因だろう。

おいらの見解としては、

イージス艦が右旋回して避けるべきだった、とは考えない。法律がどうであれ、それは現実的に考えにくい方法だ。ただ、前方に小型漁船の集団が交錯するのが予想された時点で、スピードを緩めて相手をやり過ごすべきだった。それでも避けきれずにウロチョロするようだったら、遠慮なく霧笛鳴らして追い払うべきだ。相手が眠っていたり、気がついてない可能性もある。実際、「釣りをしてたら真後ろでフェリーに霧笛鳴らされて、振り返ったらあんまり近いので驚いた」という話も多い。手動で操船していたなら、誰でもそうしたはずだ。それが、機械任せの自動操舵だったので、誰も、何もしなかった。300人乗っていた連中は何をしていたんだ? 

コメント

報道の偏向がひどすぎる件はさておいて、「あたご」に油断があったのは否めない事実だと思う。知り合いの海自の中の人に聞いたが、あの海域は凪いでいてもうねりが大きく見張りは大変だそうだけれど、それは言い訳にはならない。なお、「あたご」の乗組員は元々あまり練度が高くない(退役した艦からごっそり移ったが、元の船も評判が良くなかった)という噂もあり、それが事実であれば厳なる綱紀粛正を望む。
石破大臣をやめさせる理由は無い。というか、今やめさせたら原因究明すらうやむやになる。どうしても、と言うのであれば、一段落してから詰め腹切ってもらったほうがよい。
あと、報道の方々の「漁師は100%善人」と言う印象付けは、やりすぎると逆効果だと思うが。遺体が見つからないのはライジャケ着てなかったからで、わざわざ前を横切ろうとしたり、身を守るつもりが無かったと思えて仕方が無い。仲間に早く追いつきたかったとか、引き波でがぶられたくなかったとか、理由はいろいろあるだろうけど、それで命落としたらダメだろう。まして、護衛艦の動きを止めてしまうのは、国防的見地から国民全員に迷惑かけてると言っても良いのでは。
漁師を悪く言うつもりは無いが、100:0の事故では無いのだから、感情的にならないで欲しい。
報道は100:0にしたいみたいだけれどね。

釈迦に説法なのだが、船は舵を切ると船首を軸に船尾が首を振る。船団を見つけて、右に舵を切るのはいいのだが、160 mもある船なら大きく船尾が振れて、今度は別の船と衝突する可能性もでてくる。東京湾に出入りするタンカーや貨物船が漁船をいちいち避けてるとは考えにくく、漁船が無視しているとも考えにくい。経験的に大きな船は舵を切らないのが一番安全と考えられているのではないか。水上事故では陸上以上に結果論にしかならない気がする。

海航法も何も関係なく縦横無尽に走り回る小型漁船と、絶対避けない自衛艦。そりゃぶつかるでしょう。私も船に乗ってたころは、自衛艦も漁船も大嫌いでした。しかしあれですね、見張りも何もレーダーに自動衝突回避装置が付いてるのに、当直仕官はなにやってたんでしょうね?ま、絶対避けない自衛艦ですから、気づいてても流したかな?。しかし衝突に気づいてからの回避動作がアスターンかけた?、そりゃあんた舵まわりの水流が乱されて舵の効力がなくなるでしょ。先にスターボードに舵切ってから、船が回り始めたらアスターンかけて艫を左に振るべきでしょう。常識だろ?
で、漁船側を擁護する気もない、衝突回避の協力動作を取ってないんだから、お互い様だし、ましてや漁猟中ではなかったんだから漁船側の見張り不足も重大だ。ま、お互い避けない奴らだから痛み分けだな。

この事故で一番のウマーは米軍ですなぁ。マスコミでの報道は潮が引くような感じで減ってるしぃ。

*自衛隊関係者は痛いけど、漁師側は輪をかけて惨いね。
泳げない漁師wがライジャケ無しで溺死しても自己責任だろwww.
漁船の操舵した意図が怪しいというか理解不能だし、遺体が揚がらなきゃ万が一の可能性も出てくる罠。まぁ探りは入れているだろうけど。

繰り返しになるけど、せめてライジャケ着てればね。目立つからすぐ発見できた。たとえ「ハイスキュープロペラでナマス切りになったジュゴン」でも。
で、この件の肝は、結局、人権左巻き弁護士がどこまで弁護団と原告団組織して動くかってことになるかと。
今すぐ石破にやめろって言うのは、原因究明しなくていいと言ってるのと同じだとどうしてレフトウイングの方々は気付かないかな?

たぶん漁船も、直前まで「あたご」に気づいていなかったのではないでしょうか。
ところで、夜の海で、漁船側から見てほぼ真正面から迫ってくる大型船が護衛艦であると目視で確認することは、どれぐらいの距離から可能なのですかね。
レーダー等で識別できるのでしょうか?

あの親子はイージス缶の鼻先をかすめるように通り過ぎる度胸試しをしていた、とか。
もちろん無ライジャケで。
捜索活動している漁師が全員ライジャケ着ててなんか笑った。

ライジャケをしっかりと着てれば最悪の場合でも死体が直ぐに揚がるから
捜索日数が短くなり他人への迷惑が少なくて済むと、
ヨット乗りの人から教わりました。
知人の漁師さんは自動膨張式のライジャケを購入済みですが、
実際に着用するのは4月1日の法律施行日から見たいな感じですね。
これを契機にライジャケの完全着用が普及すれば良いと思います。

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