松井秀DHスタート…ジラルディ新監督、方針明かす
【タンパ20日=米沢秀明】右ひざ手術から復帰調整中のヤンキース、松井秀喜外野手(33)が当地で大リーグ6年目のキャンプインを迎えた。封印してきた守備練習も解禁。抑え気味ながらダッシュ練習も行い、定位置奪取を懸命にアピールした。ジラルディ新監督はDHとしてまず松井を復帰させる方針も明らかにしている。
「今年は今までと違ったキャンプインだと思っている。現時点でできる最大限のことをやった。すべてしっかりできる状態でキャンプインするのが本当だが、今はできるだけのことをやって、一つずつ階段を上っていきたい。開幕戦とか時期を区切って復帰の線引きはしていない」
初日の練習を終えて、松井は現在自分が置かれた立場を説明した。例年なら正左翼手として意気揚々とチームとの合同練習をスタートした日。今年は故障を抱えたまま、レギュラーポジションを争う挑戦者としてグラウンドに飛び出した。
これまで、ひざへの影響を考慮して複雑な力が足にかかる守備練習は控えてきたが、この日はグラブをつけて外野へ向かうと、アブレイユら主力選手の中に入ってノックを受けた。打球方向を前方に限定した守備練習だったが、ようやく走攻守すべての練習に取り組めるようになった。
チームの合同練習に大枠でついていけるようにキャンプ初日までに間に合わせた松井だが、ランニングは個人練習に。それでもダッシュも行い、トレーナーから「イタクナーイ」と回復具合を評価されるほど。キャンプにかける静かな気迫がみなぎるようなレベルアップしたリハビリ練習だった。
だが、完全復帰までにはまだ時間がかかりそうだ。「まだ試合出場というところまでは考えられない。ダッシュも減速するときに怖さがある。(回復が)逆戻りしてしまうことが一番よくないと思う」と松井は話している。
ジラルディ監督は「松井は急速に回復している。時期はまだわからないが、まずDHとして試合に復帰してもらうことになるだろう。GMらと話してそれが一番いい方法だと思っている」と今後の試合起用方針について明らかにした。
さらに同監督は、この日元気な姿を見せたDH争いのジアンビ一塁手についても、「ジェイソン(ジアンビ)のシェイプアップぶりをみてくれ。ものすごいよ」と賛辞を贈っている。
「あせらないこと。自分としては楽しみもある。きょうはここまでよくなった。あしたはここまでよくるだろうと」というプラス思考を言い聞かせ、松井は開幕までの約40日を、どれだけ短く感じているだろう。
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