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破損部分を触れ合わせると元通りになるゴム、仏研究所が開発

  • 2008年02月21日 15:41 発信地:パリ/フランス
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2008年2月20日、フランス国立科学研究センター(CNRS)などが開発した、切断されても自然に元通りになるゴム。(c)AFP/Francois Tournilhac-Ludwik Leibler

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【2月21日 AFP】フランス国立科学研究センター(National Centre for Scientific ResearchCNRS)などの研究グループは、破断箇所を触れ合わせると元通りになるゴムを開発したと、20日の英科学誌「ネイチャー(Nature)」に発表した。破れても穴がひとりでにふさがる服や、壊れても元通りになる玩具への応用が期待される。

 このゴムは、破断箇所を触れ合わせるだけで、室温であれば15分程度で元通りになるという。

 通常のゴムは、交差結合されたポリマーで伸縮性を実現しているが、CNRSとArkema社は、種類の異なる2つの分子群(ditopicとtritopic)を使用して同一の伸縮性を実現した。また、これらの分子群をゆるく水素結合しているため、ゴムが切れて分子が破壊された場合でも、触れ合わせた際に発生した原子がのりの役割を果たし、破断箇所を再生するという。

 ゴムの素材は、植物油にトリアミンと尿素を混ぜて作った脂肪酸。半透明のガラスのような光沢を持ち、伸縮性も通常のゴム同様5倍程度あるという。(c)AFP

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