寝室の蛍光灯はいつも消されることなく
ベッドの上で貴方の命令に従順な私
優しい口づけが　別の生き物のような貴方の舌が私のからだを包み込んでゆく
優しさと冷酷が混在した貴方の視線が私の瞳に落とされる
体中を愛撫され両脚を開かされ退化した男性性器を
これでもかというほど舐られ頭の中は真っ白になり狂わされる
体中に力が入り獣のような声を出し
貴方にされるがまま
人形のよう　

貴方でなくてはだめ
他の男では満足できない
貴方の言葉責めがないと
イケナクナッタ　私の身体
イケナイ身体
卑猥な身体

ねぇ貴女もこんなことされたの？
後ろの穴を開発され
挿入された指を動かされ
壁を刺激され
舌を出し入れされ
後ろから突かれると同時に指で肛門を虐められる
会う度にこんな異常なセックスを強いられたら
いつか私は壊れてしまう
精神も身体も
あの人に壊されてしまう

本当に貴女という人は
自分だけ変わらずにいるということをあの人がどのように思っているのか存じていないのかしら
「友人という座に相変わらず蛭のように留まろうとしているとは必死過ぎて驚き」
「心の友だとか尊敬だとかの言葉をどれだけ使っても二度と戻る事はない」
これがあの人の答え　
貴女は未だ知らない　いいえ知らない振りをし続けている
7年前あの人が貴女と会わない膨大な時間どこで何をしていたのか
貴女よりも若い女の子と笑い楽しみ
貴女には「性的関係はない」といい実際は性的な関係を貴女と持つよりもはるかに多い時間持ち
親や姉妹に結婚を前提とした彼女として紹介
貴女が死にたいと　もがき苦しんでいた同じ時間あの人は彼女の両親に挨拶
拒食症になった貴女が面倒で貴女と別れ
その後年下の彼女と上手くいかなくなると肉体的に辛くなり復縁を迫る
貴女が絶対に洩らされたくない話をこともあろうに新しい女性に事細かに伝えるような
そういう人なのに貴女は何も知らずにいたなんて滑稽だわ
「ずるいと思うだろうけどあの女とは最初から結婚する気などなかったよ」と
「向こうだって極道の娘のくせに俺と結婚するなんて高望みが過ぎただけだよ」と笑いながら話す
20歳からほぼ5年
貴女とあの人は終わった
あの人ははじめから終わらせるつもりで　遊びのつもりで
貴女は食事も咽喉を通らないくらい何ヶ月も苦しめられながら　
最後まで何一つ真実を知らずに
あの人への思いを全てを吐くことで封じ込めた貴女
一つの本当を見ることなく
一つもあの人の心を知らず
騙され続けた結果の産物が最高の裏切りだなんて悲しい事だわ
身を切る思いをし自分からあの人のもとを去ったというのに
今は「しつこ過ぎるから蛇のようだ」などと言われているなんて考えたこともいないのでしょう

貴女のお父上
極道のお父上
貴女が一年ほど一緒に暮らしたお父上
様々な土地で暮らしているお父上

貴女のお母堂様
斡旋業のお母堂様
貴女が共に生きてきたお母堂様
貴女と同じ土地で暮らしているお母堂様

貴女のお祖父様
血の繋がりのないお祖父様
幼い貴女に性の喜びを教えてくれたお祖父様

貴女はいつまで心の内にあるドロドロした感情を隠す
いつまで誰に知られることなく生きてゆけると思うのか

貴女が心を開いた男性は誠実ではなかった
二人以外誰にも洩れるはずのなかった数々の情報
貴女は絶対に洩れる事はないと読み誤った

これから少しずつ貴女の周りの友人たちは,同僚たちは
貴女について知ってゆくのです
現実の世界と仮想現実の世界で

「自分から進んでセックスしたかったのは10回までだよ.残りは義理立てだよ」
「しかも愛のあるセックスは一度もなかった」
ね
酷い男でしょ
あの人は
貴女をその程度しか思っていなかった

これで貴女に勝ちました
彼の心はもう100%私のものになりました
貴女と関わる忌まわしい数字を二度と見ることもない
素敵だわ

貴女へ伝言が一つ
貴女に関する数字で更正された私書箱を現在も使用している理由は
事務的な理由以外に深意はありませんとのことです
何年も前に切れた貴女への思い入れがあるのではないとのことです

衣服を纏い貴方と対等な私が
衣服を剥ぎ取られ貴方の前に跪き　平伏し
貴方の命令通り　許しがでるまで貴方の男性性器をしゃぶり続ける　

陽が隠されている間　どれほど貴方に虐げられても
月が光に負ける時間　私は貴方に逆らう　　

それ

でも

本心

は

いつでも

あなたに

従っていたいのです

あなたの言いつけ通り

いつも

好い子にしていたいのです

いつも通り

貴方に飼われたまま

蔑まれ

言葉で責められ

指で玩ばれ

唇で愛撫され

貴方の舌先で

恥かしいほどたっぷりと濡らされ　

蜜を零した淫らな牝なりたいのです

淫乱な姿を

恥かしい姿を

貴方に診られ

私の一番敏感な芯から

厭らしく涎を垂らし太股まで溢れさせながら

牝犬のように尻を振り

貴方を欲しがりたいのです

我慢できないほど

堪らなく

貴方が欲しくなる　最高潮　

二人繋がったその時

私は

切ない声で

泣くのです

全ての行為が終了するその時まで

他の誰にも聞かれたくない声を

貴方だけは一音も漏らすことなく

我を忘れ貴方にしがみつく

恥かしげもなく

こんな姿を貴方の前に曝け出しながら

何が恥なのか認識できずに

今自分がどんな姿を貴方の前に晒しているのかさえも理解できずに

乱れ

喘ぎ

よがり

ただ乱暴に

ただ乱暴に

ただ乱暴に

貴方に

突かれたまま

突かれながら

意識を失くしてしまいたいのです

どこまでも

どこまでも

堕ちてゆきたいのです

貴方の腕の中で

直木賞が決まりましたわね
貴女はさぞ驚いたでしょう
そのタイトルに,その内容に
貴女の経験に合わせ義理の父を義理の祖父と変更致しましょう
「貴女のM性は義理の祖父から受けた性的暴力で目覚めたのでしょう
賢い貴女は幼いながら快感を得ることのみ覚えたのでしょう
母や祖母に知るところにならぬように声を殺し」
「」内の言葉は彼が私に話してくれたものをそのまま引用いたしました
堅気ではないお父上は塀の中へ
一度もお父上と暮らすことを許されなかった貴女
それでも
どれ程酷い過去があろうとも
現在は貴女の大好物を送ってくれるお父上に感謝しなくてはなりませんわ
貴女のお母堂様
何人もの男と夜を過ごしたお母堂様
それでも
どれ程酷い過去があろうとも
究極の水中で生きる女たちを旅の男にあてがい貴女を育ててくれたお母堂様に感謝しなくてはなりませんわ

これが全て
彼が私に包み隠さず話してくれた貴女の事

まるで狡賢い動物のようよ
執拗に獲物を付け狙いどこまでも追い掛け回す野生動物のようよ
精神に異常を来すまで相手をとことん追い詰めるストーカーのようよ
本当に貴女はいったいどれだけ自分の人間性を疑わせたら気が済むのかしら
汚らし過ぎて反吐が出るわ
「もういい加減に私達の前から姿を消して下さらないかしら？」と問うても貴女と解りあう日々は決してこないのでしょうが一つだけ貴女に教えましょう
彼は心底疲れきっています
貴女のその異常なまでのしつこい嫌がらせに
貴女の恐ろしさに
「お里が知れるとはよく言ったものだな」
これは
彼が最近頻繁に呟く言葉
貴女へ向け発する言葉