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「空白の11分間」混乱の海、僚船とのニアミスも(読売新聞)

 衝突は避けられなかったのか。海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で20日、あたごが早い時点から清徳丸の存在に気づいていた可能性が浮上した。

 同じころ、あたごが周囲に光で合図を送り、周辺海域では、清徳丸の僚船との“ニアミス”が相次ぎ起きていた。イージス艦が最終的に急制動をかけるまでの「空白の11分間」が、原因解明の焦点となりそうだ。

 ニアミスがあったのは、清徳丸と同じ漁港を出港した「金平丸」と、勝浦漁港所属の「幸運丸」。第3管区海上保安本部でもこうした情報を重視し、航行記録の分析を進めている。

 清徳丸の約3キロ前方を航行していた幸運丸乗組員の堀川宣明さん(51)は、19日午前4時ごろ、イージス艦に約5キロまで接近、イージス艦がなおも直進してきたため、右にかじを切って回避した。

 清徳丸より約25分遅れて出港した金平丸も、左前方からきたイージス艦と約3・6キロまで接近したところで右にかじを切ったが、「かわせない」と判断。Uターンするように左に切り返し、回避した。市原仁副船長(38)は「なんとかやり過ごした」と振り返る。

 金平丸の西方を航行していた新勝浦市漁協西部支所所属の「長一丸」の渡辺秀人船長(37)も「約1・8キロまで近づいてきた」とイージス艦との接近を振り返った。

 清徳丸は衝突の約10分前、イージス艦とみられる船に光で合図されたと、僚船に無線で伝えていた。

 清徳丸の僚船の船長(63)は、午前4時前、無線で清徳丸船主の吉清(きちせい)治夫さん(58)が「ライトをつけられた」と話すのを聞いた。この船長によると、「(治夫さんの)声ははっきりしていて、しっかりと操船している様子だった」という。

 漁船の乗組員同士で「ライトをつける」というのは、車で相手に合図する際などに何度かライトを点滅させる「パッシング」と同じ意味という。海上衝突予防法は、接近船の意図が理解できない時などには、汽笛や光の点滅で警告信号を発するよう定めている。

 事故発生は、艦内の当直交代の直後だった。

 海自関係者によると、イージス艦など海自艦艇では通常、日中は2時間30分、夜間は2時間おきに交代する当直体制が一般的。事故発生は19日午前4時7分だったが、同4時はちょうど交代する時間帯。防衛省内には、交代時に何らかの影響で見張りが手薄になった可能性を指摘する声も出ている。

 河野克俊・海幕防衛部長は「この船が午前4時に当直体制を交代したかどうかは、捜査中なので申し上げられない」と明言を避けている。



[読売新聞社:2008年02月21日 03時16分]

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