メインコンテンツまでスキップします
アット・ニフティロゴ NEWS@nifty ショートカットを使った斜め読みニュースサイト
「速報フラッシュ」「動画ニュース」サービス終了のお知らせ
↑トップ [t]
指一本で読める : ジャンプキーの使い方
文字サイズ ※スタイルシートが無効なため使用できません。
このキーワードの
  ニュースを検索     @searchで検索
| 社会総合 | おくやみ | 災害 | 鉄道 | フライト | 気象 |
トップ社会ニュース > 記事本文

社会ニュース  
  [ [→] 次の記事 ]
衝突12分前に「清徳丸」視認、レーダー員に伝えず(読売新聞)
写真

館山湾内で台船に載せられる「清徳丸」(読売ヘリから)

 千葉県房総半島沖で、海上自衛隊のイージス艦「あたご」(基準排水量7750トン)と漁船「清徳丸」(全長16メートル、7・3トン)が衝突した事故で、あたごの見張り員は、事故の12分前に漁船2隻の灯火を視認していたことが20日、防衛省の調査でわかった。

 同省では、うち1隻を清徳丸のものとみている。

 一方、レーダー担当の乗組員は衝突まで清徳丸の存在を認識していなかったことも判明。同省はこれまで、事故の1分前に視認していたと説明していたが、実際には当直員間の連携の悪さから適切な回避行動を取らず、衝突を招いた可能性が濃厚になった。

 記者会見した河野克俊・海幕防衛部長によると、あたごの艦橋にいた見張り員が前方に漁船の灯火を確認したのは19日午前3時55分。同省幹部によると、漁船は2隻で、このうち1隻が清徳丸とみられ、灯火は「赤」と「白」だったという。

 赤と白の灯火は、それぞれ左舷と中央マストの灯火を意味するため、この時点で相手の船を右側方向にみていたあたご側に衝突の回避義務が生じていたことになる。

 その後、同4時5分に同じ見張り員が右方向に今度は緑色の灯火を視認。その約1分後、この灯火が速度を増して動き出したため漁船であると認識した。

 あたごはこの直後に自動操舵(そうだ)を手動操舵に切り替えて、当直士官の指示で急制動をかけたが、すでに漁船との衝突を回避できない「傘型危険界」まで接近し、同4時7分に衝突した。

 見張り員が灯火を確認したことが当直士官らに伝えられたかどうかについて、河野部長は「確認していない」とした。あたごは衝突前、速度約10ノット(時速18キロ)で航行していたため、最初に視認した灯火との距離は数キロ離れていたとみられる。

 あたごはその後、約10分間にわたり自動操舵を続けていた。河野部長は「一般論として、最初に視認した時点で回避行動を取れば十分に回避できた。自動操舵のままにしておくのはおかしい」と述べ、あたごの行動が不適切だった可能性を示唆した。

 一方、あたごでは事故当時、当直の乗組員約10人が艦橋や甲板などで見張りにあたっていた。目視による見張り員3人のほか、艦橋内には水上レーダーの画面も映し出されていたが、事故が発生するまで、レーダーを担当していた乗組員は、清徳丸と接近していることには気づかなかったことも判明。もし12分前に見張り員が視認した情報がレーダー員に伝わっていれば、適切な回避行動ができた可能性もある。

 石破防衛相は19日の自民党国防部会で、あたごの乗組員が清徳丸を確認し、回避行動として急制動をかけたのは事故1分前で、間に合わずに衝突したと説明していた。



[読売新聞社:2008年02月21日 08時36分]

  [ [→] 次の記事 ]

この記事に関連するキーワード
自衛隊 , 事故 , 防衛省 , イージス艦
前後の記事
 - 衝突12分前に「清徳丸」視認、レーダー員に伝えず(読売新聞) 2008年02月21日 08時36分
[] 視認後12分なぜ回避失敗(共同通信) 2008年02月21日 08時25分
[] 比女性暴行容疑で米兵拘束(共同通信) 2008年02月21日 07時55分
[] 地代4105億円未払い(共同通信) 2008年02月21日 07時55分
もっと知りたい人へ
サイトマップ お問い合わせ 掲載内容について 利用規約 広告掲載について リンクについて

光ファイバーADSL
アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録
個人情報保護ポリシー
Copyright(c) NIFTY 2007 All Rights Reserved.