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【長野】

熱帯林のごみ問題解決を 木曽青峰高生がインドネシア研修

2008年2月21日

 木曽青峰高(木曽町)森林環境科の一年生四人が、全国各地の高校生が参加した林業専攻高校生国際交流事業でインドネシアを訪問した。熱帯林の現状を知り再生に取り組む研修。現地の森をむしばむごみを目の当たりにした生徒たちは、国際協力で対策に臨む必要性を痛感してきたようだ。

 訪問団には林業系学科がある五校の計十四人が選ばれ、青峰高からは近藤杏奈さん(16)、椙本杏子さん(16)、松原綾乃さん(15)、手塚友理さん(16)が参加した。六日間の期間中、植樹作業や現地高校生との意見交換などに取り組んだ。

 「植林により森が豊かになり、水がわいてきたという大学の演習林を見た。半面、ごみが落ちている森もあり残念だった」と椙本さん。近藤さんは「有名な観光地でも海にポイ捨てごみが浮いていた。これがマングローブの根を覆い、腐らせてしまうことも知った」と言う。

 現地高校生との討論でも「ごみ」が話題になった。そのまま土に埋めている地域もあると聞き、ごみに対する意識の違いを感じたという生徒たちは「ごみ処理技術を向上させる援助が必要ではないか」(近藤さん、椙本さん)「ごみ問題解決には一般の人たちへの呼び掛けも必要。私も将来、環境を守る仕事にかかわりたい」(松原さん)などと振り返る。

 生徒たちはこうした成果を報告書にまとめて、研修を主催した国土緑化推進機構に提出する。同行した尾羽林英樹教諭は「生徒たちが自らの目で見て、また現地の人たちと交流して熱帯林の現状を学んだことは非常に良い経験になったと思う」と話している。

 (森木幹哉)

 

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