ニラまん、またメタミドホス…大阪の会社が輸入
日本生活協同組合連合会(日生協)は19日、大阪市の食品輸入会社「ニッキートレーディング」が輸入した「CO・OPレンジで中華点心セット5種10個」2袋にそれぞれ入っていた「ニラ海老焼きまん」各1個の皮と具から、0・04〜0・08ppmの有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出された、とホームページで公表した。ニッキー社が中国から輸入した冷凍食品を巡っては、広島県内などで販売された「青島ニラ肉焼まん」からもメタミドホスが検出されている。
日生協は、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件を受けて中国関連商品の緊急点検を進めていた。各点心セットに一緒に入っていた「豚ちまき」「ごま団子」など残り4種からは検出されなかった。「微量で健康被害は生じないため回収は行わない」としている。
ニッキー社によると、問題の点心セットは「青島ニラ肉焼まん」と同様、ニッキー社の関連会社の山東仁木食品(中国山東省)で製造された。製造日は、昨年10月10日と今年1月10日で、中国でメタミドホスの農薬としての使用が禁じられた後だった。点心セットは2006年1月から製造。「現地で農薬検査を実施し、過去にメタミドホスが検出されたことはない」としている。
(2008年2月20日 読売新聞)