【タイ】日立製作所はシンガポールの100%出資子会社で半導体の製造を行う日立セミコンダクタ・シンガポールの全株式を3月末にシンガポールの大手半導体ファウンドリ(半導体チップ製造専門会社)であるチャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリングに売却する。売却額は3億3080万シンガポールドル(約250億円)。
日立は1999年以降、日本電気と設立したNEC日立メモリ(現エルピーダメモリ)にDRAM事業を、三菱電機と設立したルネサステクノロジにシステムLSIなどの事業を移管するなど、半導体事業の再編に取り組んでいる。
日立セミコンダクタ・シンガポールはDRAMの製造拠点として1996年に設立され、現在はルネサステクノロジ向けにLCDドライバー、マイコンを生産している。従業員約800人。2007年3月期は売上高3億2768万シンガポールドル、当期純利益7583万シンガポールドルだった。
チャータードは1987年設立。従業員約5000人。2007年度売上高は13億5500万米ドル。