↑ 再生ボタンをクリック!!

この動画はフラッシュビデオです。(2分40秒)
ご覧になるには、フラッシュプレーヤーの最新バージョンをインストールして下さい。(左欄参照)

 

特集 2 食の安全・安心についてのコープの取り組み
    〜輸入品も国産品もおなじものさしで !〜

コープかながわ、コープしずおか、市民生協やまなしなどで構成するユーコープ事業連合は職員を中国に派遣し、点検・確認を行ってきました。

 

輸入食品は本当に怖いの? 国産・輸入食品の安全管理について

中国産商品のマスコミ報道は少なくなりましたが、組合員の皆さんから

「この商品の原料に中国産野菜は入っていませんか?」

「中国に住んでいたことがあるが不潔で、中国で作られたものは安心できない」

「お買物めもに『コープのたこ焼き』はタイ加工であることをもっとはっきり書いてくれないと国産だと思って購入してしまう」

など、中国産商品や輸入食品に対する不安の声が今でも寄せられています。

 

コープは国産品も輸入品も同じ基準で商品の開発・調達を行っています

コープは、組合員の皆さんに安心して利用していただくために、商品提供のための自主基準をもって開発や調達を行っています。

コープの自主基準は、国や業界基準をクリアし、さらにコープが独自に上乗せしたものです。

品質に関する自主基準

  1. 食品添加物自主基準
  2. 残留農薬自主基準
  3. 放射能汚染食品・内部取扱暫定指標
  4. 微生物自主基準

国産品も輸入品も同じ基準で扱い商品を決めています。

 

輸入食品の安全管理

わたしたちの食卓に輸入食品が届くまでには、安全を確保するためのさまざまな管理が行われています。

例えば 中国産食品がコープに届くまで  〜中国から4つのハードルを越えて〜 4つのハードル 1中国政府による安全管理、2日本政府による安全管理、3事業者による安全管理 4コープ独自の安全管理をを経て コープのお店や、おうちCO-OPからわたしたちの食卓へ運ばれます

中国政府の輸出管理について

日本の食料自給率はカロリーベースで39%。主要先進国の中でも最低であり、わたしたちの食生活は輸入食品で成り立っています。輸入食品のうち16%は中国からのものであり、中国の輸出食品の34%は日本向けです。中国では国内流通用は農業部が管轄省庁ですが、輸出向けの食品はCIQ(中国国家質量監督検験検疫総局)で管理され、国内用に製造された食品が輸出されることはありません。

用語説明CIQとは
(中国国家質量監督検験検疫総局) 2001年4月に誕生した国家機関で、輸出食品の安全性確保に関する検査などが行われ、合格した輸出食品にはCIQマークが貼付されます。

 

ポジティブリスト制の具体例

2006年5月から施行されたポジティブリスト制は、従来よりさらに厳しく国産・輸入食品すべての食品に残留する農薬や動物用医薬品を規制する制度です。

中国産きくらげから、日本の残留基準の2倍にあたる0.02ppmのフェンプロパトリンが検出されたと報道がありました。「基準値の2倍」というと驚きますが、同じ物質でもトマトやナスはきくらげの残留基準の200倍に当たる2ppm、白菜では300倍の3ppmまでの残留が認められています。

今回、検出された0.02ppmは、体重50kgの人が毎日65kgのきくらげを一生食べ続けても健康に影響が出ないという残留濃度です。これは、ポジティブリスト制施行以前に基準がなかったものに、非常に厳しい一律基準の0.01ppmが適用されたという背景があります。

 

中国製品の現地点検・確認の報告

ユーコープ事業連合ではコープ商品や直輸入品についての検査や現地での確認作業を定期的に行っていますが、組合員の皆さんに現在の状況を正しくお知らせするために、商品企画開発本部長、商品担当と品質保証部部長ら7人を緊急に中国に派遣し確認をしてきました。

 

 

報告1 コープは輸入食品の安全のしくみを確立しています

商品企画開発本部
本部長 畑 清志

ユーコープでは、商品取扱い基準をもって商品の調達を行っています。特にコープ商品と直輸入商品は、商品の設計段階から信頼できる工場に委託するために、工場の品質管理レベルも決めています。製造委託後も定期的な点検に加えて、抜き打ちでも職員が立ち入り点検を行っていますが、マスコミ報道を受け、9月〜10月にかけて該当職員7人で再確認に中国の工場点検を行ってきました。

工場、原料産地とも「合格」判定

現地では、製造工程調査表に基づく工場内点検や仕様書・記録類の確認、品質検査状況、経営者の姿勢などを各工場10時間以上かけて、精査してきました。同時に原料産地も訪ね、栽培・養殖方法を現地で確認しました。結果はいずれも「合格」判定ができるものでした。

実績ある品質管理体制

ユーコープは10年以上前から独自に直輸入を行ってきました。現地での品質管理の徹底や組合員の疑問や要望を直接現地に伝え、改善をお願いするなど実績を積んできました。また、中国政府は輸出商品の管理に国を挙げて力を入れており、国内で消費する商品と輸出用の食品の管理レベルは全く違います。中国の工場は日本人が指導に当たるところが多く、技術進歩は目を見はるものがあります。原料の農産物や海産物の基準も厳しく管理されています。

日本の食生活と輸入食品

広大な農地があり人件費もまだ安いために、日本で栽培するよりも安く仕入れることができます。輸出用の原料となる圃場(畑)は契約栽培が多く、農薬の使用管理も指導に基づいて行っています。里芋の皮むきや枝豆の選別など人手が必要なものを日本国内で調達しようとすると、中国の何倍もの値段になります。私たち日本の食生活に輸入品が欠かせない理由のひとつでもあります。

現在コープで扱っている中国産原料・製品はいずれも安心できるレベルといえます。

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

 

報告2 コープで扱う中国産商品、安心してご利用ください。

品質保証部 部長
安藤 弥生

今回の視察では、中国の工場の経営者(工場長)が、「食の安全についてどのような意識を持っているのか、それをどのように実現しているのか」を品質保証の立場から現場で確認してきました。いずれの工場でも責任者から「海外(特にアメリカ、EU、日本)から中国製品への評価が厳しい中、中国当局からの指導も強化され品質向上への具体的な取り組みを行っている、またこれからも改善を進める」と表明されました。その取り組みを現場で確認することができました。

原料から製品までの「追跡できる仕組み(トレーサビリティ)」に必要な情報が、各社多少の違いはありましたが、情報がきちんと管理されていることも確認できました。

落花生工場 トレースが確立していることを確認

継続して情報収集とリスク対策に努めます。

コープで扱っている中国産原料や製品は安心できるレベルですが、一方で中国国内で消費するものを管理できないというリスクは確かにあります。中国は経済発展の途上で法整備や管理体制などのレベルは十分とはいえません。当局は改善を表明していますが、情報開示も分かりにくい点がありますので、これからもリスク対策は必要と考えています。現地点検を継続するとともに、メーカーや商社駐在員を通して現地の情報を幅広く収集していきます。さらに中国の経済発展に伴い日本向け輸出の状況が変わることが予測されます。商品を安定して提供できるよう動向を見ながら必要な情報をお伝えしていきます。

用語説明トレースとは:原料、工程を追跡し調べること

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

 

報告3 りんご果汁「コープ アップルジュースクリア」

コープ アップルジュース

商品開発担当
宮内 宗治

原料のりんごは、村単位で管理されています。果汁は16種類の残留農薬検査を工場内で行っています。工場は床のドライ化(微生物増殖防止)が進み、日本の一般的な果汁メーカーと比較しても負けない検査体制と衛生管理が行われています。工場は、日本の商社が出資して1997年に設立され、2000年にISO9002、2002年にHACCPを取得しています。中国の工場で濃縮したりんご果汁を日本のメーカーで還元してパック詰めを行っています。

用語説明 ISO9002とは:品質保証の国際規格
HACCPとは:「Hazard Analysis and Critical Control Point(危害分析重要管理点)」の略

 

製造ごとにかび毒と16種類の残留農薬の検査を実施

納品ごとに検品と記録のチェックを

砕いたりんごを搾汁機で絞っています

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

 

報告4 コープ「アカシアはちみつ」「純粋はちみつ」

コープアカシアはちみつ

商品開発担当
鹿庭 達也

中国でのはちみつの検査体制は、現状では世界一といっても過言ではないレベルで行っています。コープのはちみつに使用する原料蜜は全て2回以上の検査を経ています。検査は1回20万円以上の費用がかかります。20トンという大容量でロット管理する中国蜜なので1kg当たり10円程度ですみますが、国産や他の国のロット容量は数百キロ単位のためにとても全部は検査できていません。また、衛生管理の水準も日本の大手メーカーと比べてもそん色ありません。

すべてのタンクから、原料蜜をサンプリングし、検査を行います

20トンのブレンドタンクでかくはんして均質化します

かくはん後、このタンクで加熱し、90メッシュ、100メッシュフィルターろ過を順次行います

はちみつのキープサンプル。左から3本目は昨年9月のコープアカシアはちみつ(ロット番号で確認)1年たっているので少し色がついていますがしっかり保管されています

検査は一般検査(水分、色調、糖組成、HMF)と抗生物質(クロラムフェニコール、テトラサイクリン、ストレプトマイシン)を実施

用語説明HMFとは…ヒドロキシメチルフルフラール はちみつの褐変を測定する指標

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

 

報告5 コープ「しそ漬梅干」「かつお梅」

しそ漬梅干し かつお梅

商品開発担当
北見 利浩

まず知っていただきたいことは、中国から輸入したコープの梅干の原料梅から残留農薬の検出は、これまで一度もないということです。
収穫した青梅は洗浄し塩漬されます。それぞれの容器から梅を無作為に取り出して残留農薬検査を実施します。中国政府も残留農薬検査を行い、安全性の確認されたものだけを輸出し、さらにメーカーでも追加で確認の検査を行っています。国内産と同等の食感と品質なのにお手頃な価格で提供できるのは、中国産だからともいえます。


入荷した原料梅の検品を行っています

塩漬け後、天日で3日〜7日間干します

水槽の中で洗浄しています 機械化も進んでいます

 

塩漬けの後に全ロット(タンク)から10粒程度取り出し、残留農薬検査を行っていますが、過去に残留農薬が検出されたことは一度もありません。

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

 

報告6 コープ「柿ピー」「味わいわい」「カットわかめ(中国産)」

コープ「柿ピー」「味わいわい」

商品開発担当
草野 史生

製造委託先の指定工場が原料となる落花生農家と栽培方法の契約を書面で交わし、栽培記録の提出を義務付け、専属の管理員を配置して畑の管理をしています。委託メーカーは事前に食味と残留農薬検査をし、その結果から、原料を村単位で選別して集荷します。検査は、収穫時の年1回の残留農薬検査とコンテナ単位で通常中国輸出時CIQ検査、日本受入時の厚労省検疫所命令検査を行っています。さらに中国側で1回、日本側ではメーカーの品質保証課の自主検査を含め計5段階の検査でかび毒のアフラトキシンと残留農薬検査を行っていることを確認してきました。どうぞ安心して召し上がってください。


特定栽培契約圃場と落花生

一粒一粒ていねいに選別しています

落花生の中で最もリスクとして管理すべき「かび毒(アフラトキシン)」を測定

ガスクロマトグラフで残留農薬のダミノジッド、アセトクロール、BHCをコンテナごとに検査

 

「カットわかめ(中国産)」

わかめは肉厚の葉質を確保するために、日本の三陸のように潮の流れの速い三山島海域沖合いで養殖したものを原料にしています。中国の指定工場でカット・乾燥・選別・袋詰めまで行っています。

わかめの製造ごとにトレースの確認ができることをチェックしてきました(品質保証部長、開発担当)

三山島

異物など混入がないかの確認、この後金属探知機を通します

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

 

報告7 日本生協連の中国産冷凍野菜・冷凍食品

日本生協連の七菜きんちゃく

食品商品部 ディリーグループ課長
大谷 博

中国の工場はとても清潔に管理され日本以上のレベルのところも増えています。例えば衛生管理が徹底されているために一つの工場を見学するのに※汚染区・洗浄区に分けて6回も着替えました。相互汚染を予防するために工場内は人が行き来しないように壁で仕切られています。毛髪など異物混入を防止する対策も徹底されています。

ひじきの中の異物はピンセットでひとつひとつ手作業で取り除いています。機械化が難しい作業を人の手で行えるのは、中国だからできる品質管理といえます。

中国の工場は、水の管理に気をつけていることが印象的でした。水は塩素殺菌、用途に応じてイオン分解を実施、鉛など重金属の残留検査を毎日行うなど食の安全を確保できるよう取り組まれています。

用語説明汚染区とは:原料段階の汚れを洗浄・殺菌する場所

毛髪混入を防ぐために念入りな除去作業をします

巾着の中に具を入れかんぴょうでしばります

手作業で異物や太めのものなどを取り除きます

設備も衛生管理もしっかり

▲ 現地点検・確認の報告項目にもどる

前のページにもどる このページトップへ

フラッシュ・プレイヤーをインストールするには

 

下のアイコンをクリックして、Adobe社のダウンロードページにアクセスします。

 

ダウンロードセンターにリンクします。別ページ表示

 

 


サイトマップ 文字の大きさ 大きくする 文字の大きさ 普通