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2008年02月20日

かっちゃんの事

テーマ:独り言


元ダンの手術 無事終わりました


予定より長引いたので少し心配しましたが

何事もなく終わりました


手術が終わって ずっと眠っていたので

目が覚めるまで傍に居て さっき帰ってきました


皆さんご心配くださり本当に心強かったです


今回の手術は、変な言い方だけど

「前向きな手術」 なので成功して

後は回復を待つばかりです


病名を聞いて来られた方が結構いらっしゃったんですが・・・

ごめんなさい

病名は伏せさせてください


でも、必ず治ります

経過が良ければ退院できます



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



元ダンの手術が終わるのを待ってる時

いろんなことを考えた




その時、一人の男の子を事をを思い出した

もう30年以上前の記憶


彼の名前は「かっちゃん」


私の父は公務員だったので

私は子供の頃、官舎住まいだった

官舎と言っても長屋のような古い家だった


官舎の近くにかっちゃんの家はあった

私はかっちゃんと小さい頃からよく遊んだ


かっちゃんにはお母さんが居なかった

何故居なかったのかは今でも分からない


かっちゃんは一人っ子でお父さんは焼き芋屋さんだった

リヤカーに焼き芋の道具を積んで売り歩いていた

かっちゃんのお父さんはすごく優しかった

私のことも凄く可愛がってくれた


私はかっちゃんのお父さんが焼いた焼き芋を何度ももらった

かっちゃんのお父さんの焼き芋が私は大好きだった


小学生になり私とかっちゃんは1年4組で同じクラスになった

かっちゃんはよく私の家でご飯を食べた

かっちゃんはよく私の家でお風呂に入った




かっちゃんは少し臭かった

かっちゃんはいつも同じ服を着ていた

かっちゃんのおうちにはお風呂がなかった


かっちゃんは心臓が弱く水泳の時間はいつも見学をしていた

かっちゃんは薬指が第二間接から無かった


私が知ってるかっちゃんはこれくらいかな。。。


かっちゃんはそのうち学校でいじめられるようになった


「焼き芋売りのムスコ!」

「お風呂に入らない汚いヤツ!」

「臭いからあっちに行け!」と・・・



私は庇ってあげる勇気が無かった

かっちゃんがいじめられてるのを 見て見ぬフリをした


酷い時、かっちゃんは顔中クレヨンで落書きされてた

かっちゃんは落書きされながら じっと耐えていた

私はそれを見て何も出来なかった



そんなかっちゃんが4年生の時、施設に預けられた


かっちゃんのお父さんはお金がなくなったので

かっちゃんにご飯を食べさせてあげる事が出来なくなったから・・・


誰から聞いたのか、もう覚えてないが

そう言う風に理解していた



かっちゃんが居なくなって半年もしないうち

かっちゃんはこの世から居なくなった


施設の遠足に行った時

池の泥濘にはまって亡くなったと・・・

当時、かっちゃんのことは地元の新聞にも載った






人間は悪い事ばかりは続かない

幸せは平等に与えられる


そんな言葉を聞いたことあるけれど

かっちゃんって一体何のためにこの世に生を受けたのだろうか






そんなこと・・・

元ダンの手術を待ってる間ふっと考えました















コメント

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■無題

生まれる意味ってあると私は思う
それが何か、わからないから、その意味を知る為に探し続けるのかもしれない

かっちゃんの存在は、誰かのために、きっと意味があったって私は思いたい…

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