有機リン系殺虫剤メタミドホスが検出された日本生活協同組合連合会(日本生協連)販売の「CO・OPレンジで中華点心セット5種10個」は、大阪市の業者が輸入、販売しメタミドホスが検出された業務用冷凍食品「青島(チンタオ)ニラ肉焼まん」と同じ中国・山東省の「山東仁木食品」の工場で製造されていたことが20日、分かった。
関係者によると、点心セットの流通経路は肉まんとほぼ同じ。山東仁木食品の工場で製造後、輸入会社「ニッキートレーディング」(大阪市)が輸入し通関、両社の親会社の「ニッキーフーズ」(大阪市)が販売元になっている。
点心セットはその後、日本生協連に納入され、生協オリジナル商品として販売されていた。
点心セットには、ちまきなど5種類の点心が入っているが「ニラ海老焼きまん」だけから最大で0・08ppmのメタミドホスを検出。肉まんは最大で0・64ppmだった。
農産物としてのニラの残留基準値は0・3ppmで、ニッキーフーズは「双方とも、材料のニラに含まれていた残留農薬の可能性が高い」としている。