東京国際映画祭のクロージング作品の日伊加合作映画「シルク」(フランソワ・ジラール監督)の試写イベントが22日、東京観光専門学校(東京都新宿区)の学園祭であり、出演した女優の芦名星さん(24)が白地に紫色の柄の入った振り袖姿で登場した。この日が24歳の誕生日で、ケーキと記念のブーケが贈られた芦名さんは「(誕生日に)こういうイベントは初めてで、とてもうれしい」と笑顔を見せた。
映画は、「海の上のピアニスト」などで知られるイタリアの作家アレッサンドロ・バリッコさんのベストセラー小説「絹」が原作。19世紀のフランスで、若き軍人のエルヴェ(マイケル・ピットさん)はエレーヌ(キーラ・ナイトレイさん)と恋に落ち、結婚するが、その矢先、村でカイコの疫病が発生し、エルヴェはカイコの卵を手に入れるため日本へと渡る。そこで彼は絹のように美しい肌を持つ少女(芦名さん)と運命的に出会い……というラブロマンス。
芦名さんは長野県松本市でのロケで「温泉に入る場面で、日が昇ってから落ちるまでずっとお湯につかっていたら倒れてしまいました。意識がもうろうとしてつらかった」というエピソードを紹介。着物での演技には「撮影前から日本舞踊を習っていたので、着ることには慣れました。着ていると気が引き締まります」と話した。芦名さんは、05年に特撮ドラマ「仮面ライダー響鬼」(テレビ朝日系)の出演をきっかけにブレークした新進女優で、放送中のドラマ「スワンの馬鹿~こづかい3万円の恋~」(フジテレビ系)ではヒロインを演じている。今後は「頭おかしいんじゃないの?というくらい切れちゃっている役をやってみたい。これまでの作品にはない部分を出していけたら」と意欲を見せた。
映画は来年1月19日から東京・日劇3ほか東宝洋画系で全国ロードショー予定。【細田尚子】
2007年11月22日