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宮崎県の東国原英夫知事(50)が19日、都内ホテルで道路特定財源の是非についての公開討論会に臨み、民主党の菅直人代表代行(61)と直接対決した。冒頭から東知事はかなりいらつき気味で「民主党さんの態度に不信感を持った」と直前で討論会の時間が変更されたことにブーイング。討論中も菅氏が司会役として議論を仕切ろうとすると、露骨に嫌な顔を見せるなど、盟友である大阪府の橋下徹知事ばりのけんかモードだった。
討論会の冒頭から、東国原知事は激しいけんまくでまくしたてた。
「3~4日前に(民主党から)時間変更の申し出があった。私はフルタイムで動いている人間。スケジュール調整は本当に困難だった。断れば逃げたと言われるし、ましてや、交通インフラが整ってない宮崎からここに来るわけですから」道路特定財源の確保と暫定税率維持を訴える東知事は、皮肉を込めて言い放った。
当初の予定では、討論会の開始は午後1時。しかし国会の本会議も、午後1時スタートとなったため、民主党側が2時間前倒しを東知事に要請していた。菅氏としても国会優先はやむを得ないところ。それでも東知事はおさまらない。「(意見表明の)時間も10分と聞いたが、今日になって7分ですか? 民主党さんの態度に不信感を持ちました」と吐き捨てた。
険悪ムードの中、司会の小沢鋭仁議員から「時間変更を申し上げたのは事実でおわび申し上げました。ただ持ち時間はもともと7分で、双方とも了解を頂いている」と言われると、にらみ返しさらに不機嫌そうに。テレビのバラエティー番組でのにこやかで低姿勢な東知事は、そこにはなかった。
その後も怒りはおさまらない。途中、菅氏が論点を変更しようとすると「菅さんが司会進行で進められると困るんですけど」。逢坂誠二議員が「一緒に共闘組んでやらないと、本当に宮崎に道路できません」と発言すると「民主党に誘われているんですか?」とからむなど、最後まで議論は平行線のままだった。
討論会終了後の会見でも「民主党のやり方にカチンときた」とけんか腰で振り返る東知事。もともと宮崎での討論会開催を訴えたが却下され、代わりに民主党の「ガソリン値下げ隊」が来県。しかし道路事情を視察するといいながら、電車(しかもグリーン車)を使い宮崎入りしたことにもカチンときていたという。
さらにその後も菅氏サイドから「宮崎に視察に行くのでスケジュール調整できないか?」と直前になってアポ取り。民主党による東知事の都合を配慮しない再三の行動が、今回の怒りの伏線になっていたようだ。
(2008年2月20日06時02分 スポーツ報知)