卵とご飯食べ放題で300円 「卵かけご飯の店」2008年02月08日 岡山県美咲町に、卵かけご飯をメーンに掲げるたまご料理専門の店がオープンして人気を集めている。お昼時には行列ができるほどの繁盛ぶり。倉敷から3時間近くかけて来た客もいた。町や農協などによる第三セクターの経営で、町の担当者は「利益は二の次。美咲町の名を広めたい」と張り切っている。
店は「食堂 かめっち。」。美咲町原田の町中央運動公園内で1月22日にオープンした。町やJAつやまなど出資の第三セクター美咲物産(社長=矢木康敬(やすのり)・副町長)が経営する。 メニューの中心は「黄福(こうふく)定食」と名付けた卵かけご飯。卵とご飯に、みそ汁、しょうゆ、漬物が付いて300円。好みで3種類(シソ、のり、ネギ)のタレも使える。卵とご飯は食べ放題だ。 食材や食器にもこだわりがある。卵は西日本最大級の養鶏場とされる美咲ファーム(同町越尾(こよお))でとれた赤玉。美咲ファームでは120万羽の鶏を飼い、毎日95万個の卵を出荷している。米は町内産の棚田米。しょうゆは地元産で、卵かけご飯に最適とされるものを使っている。食器は美咲町特産の桜湖(おうこ)焼。 定食以外にも、卵とじやオムレツ、だし巻きなど各200円の一品料理もあるが、いずれも頭に黄身の黄と幸福の福をかけた「黄福」がつく。 店内にはテーブル、カウンターで16席あるが、曜日や時間帯によっては行列ができる。オープン後初の週末だった26、27日は2日間で約600人が訪れたという。 仕掛け人の一人、同町産業観光課の川島聖史(まさし)さん(40)は、旧中央町役場にいたころから温めていたアイデアという。美咲町出身で明治の代表的ジャーナリスト岸田吟香(ぎんこう)が卵かけご飯を日本に広めた、とする説があることなどに着目し提案。奥村忠夫町長らの賛同も得て開店にこぎつけた。 親子3人で倉敷から片道3時間近くかけて車で来た会社員田野村勇輝さん(24)は、卵かけご飯を一口食べた後、「うまい。これが食べたくて。来たかいがありました」と満足そうだった。
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