憂楽帳

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憂楽帳:感謝

 速足で歩くと息が切れる。運動不足と不摂生は否定しないが、C型肝炎治療の副作用によるヘモグロビンの減少が主な原因。3年前に受けた人間ドックで血液検査の値が悪く、調べたらウイルスがいた。自覚症状はなく輸血の記憶もない。驚いた。

 インターフェロン注射と飲み薬の治療を昨年3月に始め、東京から福島への転勤をはさみ、週1回、計48回の注射が終わった。ウイルスは消えた。半年間、この状態が続けば完治となる。

 家人が人間ドックを勧めてくれなかったら発見は遅れていた。会社診療所の医師の専門が偶然にも肝臓で、いろいろと助けられた。最悪の事例も含め、副作用をきちんと説明してくれたのは治療開始時の医師。頭痛やだるさが出ても心配しなくてすんだ。

 治る確率は5~6割という。福島の担当医師に「だめな場合も覚悟してます」と言ったら「私は治ると信じて治療しているんです」と怒られた。多くの人が治療に向けて背中を押してくれた。無事、1年を終えることができ感謝するばかりだ。【斉藤雅春】

毎日新聞 2008年2月20日 12時49分

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