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「純愛で性欲ではない」元巡査長 留置場わいせつで実刑
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千葉県警浦安署の留置場で、拘置中の女性(22)にわいせつな行為をしたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元巡査長中村憲司被告(26)=懲戒免職=に対し、千葉地裁は19日、「職務権限を悪用して犯行を重ね、態様も悪質」として懲役2年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
判決理由で、彦坂孝孔裁判官は「私的な感情に押し流され、職務に違反して犯行に及んだ。市民の警察に対する信頼を大きく損ね、厳しい非難を免れない」と指摘した。
判決によると、中村被告は浦安署の看守係だった昨年2月と3月、留置場の差し入れ口から手を入れ女性の胸を触り、廊下でキスをしたりした。
女性は昨年3月、執行猶予付きの有罪判決を受けた。中村被告は昨年7月、この女性を盛岡市内の実家で両親に紹介するなどしている。弁護側は「純愛から出た行為で、性欲からではない」と主張していた。