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【静岡】

勤務医の待遇改善策 宿日直手当増額 藤枝市立総合病院

2008年2月20日

 医師不足が深刻化している藤枝市立総合病院の勤務医の待遇改善策が19日、同市が発表した2008年度当初予算案で明らかになった。4月から「宿日直手当」と「地域手当」を増額するとともに、新たに「分娩(ぶんべん)手当」を支給する。同病院は「過酷な当直勤務などで高まっている医師の不満を解消し、勤務医の確保を目指したい」としている。

 市によると、宿日直手当は、現行の7200円から2万円に増額する。開業医との賃金格差を考慮して支給される医師の地域手当も「基本給の10%」から「15%」へ引き上げる。

 また分娩手当は、時間外(午後5時15分−午前8時30分)に出産を扱った場合、1件につき2万円を支給する。

 同病院では、産婦人科の常勤医3人全員が6月までに退職し、派遣元の浜松医科大へ戻る意向を表明。患者受け入れを5月末で休止する方針を決めるなど、医師確保が緊急の課題になっている。

 

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