大阪府泉佐野市立泉佐野病院が、公立病院では異例の高額となる最高三千五百万円の年間報酬を条件に麻酔科医三人を募集していることが二十日、分かった。
最近の医師不足に加え、現在の常勤麻酔科医四人が三月末で辞職することが確実になっていた。病院は「救急対応を含む手術には麻酔科医は不可欠。拠点病院としての機能を維持したい」と説明している。
病院によると、年間報酬は勤務日数に応じて二千五百万〜三千五百万円。経営トップで特別職の病院事業管理者の二倍以上となる。病院の常勤医師は平均千三百五十万円程度という。
従来は大学病院の医局の人事で後任が確保できたが、最近は麻酔科医を中心に所属先のない「フリー」と呼ばれる医師が増加。泉佐野病院では一日約十二万円で雇っており、これを基準に報酬を算定したという。
|