HD DVD撤退の東芝DM社長が「ワンダー藤井」と呼ばれるワケ
東芝が次世代DVD「HD DVD」事業から撤退することを正式発表して大きな話題になっている。HD DVDは東芝デジタルメディアネットワーク(東芝DM)の藤井美英社長が推し進めてきたが、藤井社長はネット上では「ワンダー藤井」と揶揄されている。
東芝のHD DVD事業撤退は大きな話題となっている。東芝からプレスリリースが出ており、関連記事は「AV Watch」でまとめられている。また「本田雅一のAV Trends」では、これまでのHD DVDとブルーレイ(Blu-ray)ディスクの企画争いの経緯について詳細に解説している。
・東芝:プレスリリース「HD DVD事業の終息について」
・AV Watch Title Page
・本田雅一のAV Trends「次世代光ディスクフォーマット戦争の軌跡【前編】なぜ2つの規格が生まれたのか」
東芝のHD DVD事業は、東芝デジタルメディアネットワークの藤井美英社長が表に立って推進してきた。インタビューや発表会などで面白い発言を行っており、ネット上では「ワンダー藤井」「ワンダー社長」と揶揄されることも少なくない。
「ワンダー藤井」と呼ばれるきっかけになったのは、2007年6月の製品発表会で行った発言だ。「AV Watch」の記事によると、当時の企画争いの状況に関して「5月にはHD DVDが7割に迫っている。この状況で、なぜBDが勝ったといえるのか。正直なところ真意がどこにあるのか、ワンダーしている」と語っていたようだ。この発言から「ワンダー藤井」と一部で呼ばれるようになった。
これまでの「ワンダー藤井」による数々の発言は「ワンダー語録」といわれており、2ちゃんねるなどで一覧にまとめられている。「Phile-web コミュニティ」でその一覧が見られる。面白発言が話題になるという点では、元SCE社長の久夛良木さんと似ているかもしれない。
・AV Watch「東芝、新HD DVDレコーダを発表。国内シェア7割へ」
・Phile-web コミュニティ「戦後処理」
なお、東芝のHD DVD事業撤退は2月16日に報道され、18日に「当社として決定した事実はない」とコメントを発表。そして19日になって正式に撤退を表明している。それぞれ報道がなされたときの2ちゃんねるでの反応は「ニュース超速報!」で見られる。
・ニュース超速報!「HD DVD撤退」
・ニュース超速報!「HD DVD撤退報道に東芝『当社として決定した事実はない』」
・ニュース超速報!「東芝、HD DVD事業からの正式撤退を表明」
また「Engadget Japanese」によると、タイミングよくXbox 360用Blu-rayプレイヤーが出るのではないかとのウワサが出ているらしい。
・Engadget Japanese「Xbox 360用 Blu-rayプレーヤーのうわさ再燃」
2008年02月19日 19:56