NHS(英国の国民医療制度)管轄下の医療機関を利用した患者のうち、入院中に病院で出される食事や、病院内の衛生管理、医療サービスそのものなどに関して何らかの不満を抱くのは全体の約半数にも及ぶものの、「不満を訴えても無駄」「かえって治療を手抜きされる」と考え、「どうせこういうものだ」と最初から諦めてしまい、不満を口にしない人が多いという調査結果が明らかにされた。
消費者団体が発行する情報誌「Which?」が、NHSを利用した患者1,000人を対象に行った調査によると、NHS管轄下の病院でのサービスに何らかの不満を抱く人は全体の49%に達したことが分かった。
同調査では、NHSが自分たちの提供するサービスに自己満足する傾向が強く、入院中の食事や衛生管理、効率よい治療といった面での改善を求める声がこれまで何度も挙がっているのにもかかわらず、NHS側がこういった声にまったく耳を傾けないといった悪循環がみられることも指摘された。
NHSのサービスに関し、ゴードン・ブラウン首相は、今後もまだ改善の余地があるとしながらも、その質は過去10年間で大きく飛躍したと主張しているという。
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