この災害救助訓練は消防隊員の実戦的なスキルアップを図るために実施されました。実際の大型の建物を使って訓練するのは今回が初めてで消防隊員28人が参加しました。総社市消防本部の塚本和男消防長は「緊張感を持って臨むように」と隊員に訓示しました。今回の訓練では屋上に取り残された人をはしご車で救助したり、ロープを使ってベランダから逃げ遅れた人を救助したりしました。また、ホテルの客室フロアでは鍵がかかったドアをバールやスプレッダーで壊し室内に取り残された人の捜索が行われました。今回の訓練は大きくて広く、高さがある建物での火災を想定しており、総社市消防本部では今後もこの場所での訓練を実施する予定で市内の大型商業施設やマンションなどで火災が発生した場合に備えることにしています。
大原美術館では現代アーティストを招聘するプログラムとして、去年から「アーティスト・ミーツ倉敷」を開催しています。2回目となる今回は、総社市清音出身で現在、オランダ・アムステルダム在住の若手写真家小野 博さんを招き、24点の作品を展示しました。こちらの作品はクールベの「秋の海」と並んで展示されています。ネス湖の湖畔を捉えた作品ですが、よく見ると2機のヘリコプターが写っています。これは「秋の海」の中にある2隻のヨットと対峙させたものです。小野さんの作品が、大原美術館所蔵作品に並んで展示されていることで、それぞれの作品から共通する部分を見つけ出すことができます。また、小野さんは「小学生の集合写真の中に、日本の今が凝縮されている」と話し、倉敷市内の小学生の集合写真も展示しています。この大原美術館の企画展「アーティスト・ミーツ倉敷」は4月20日まで、開かれています。