11日午後、NHK放送センター(東京・渋谷)で開催された技術展示会で、放送技術局のチーフエンジニア(55、CE)が会場内に持ち込んでいた私物のノートパソコンに、エロDVD画像が流れた。居合わせた来場者は目が点になり、気がついた別の男性職員が、動揺を抑えつつ映像を止めようとするが、なぜか簡単には止まらなかった。
NHKによると、CEは10−13日に開催した「番組技術展」で、リポート制作のため私物のパソコンを持ち込んでいた。11日午後4時ごろ、展示コーナーの机に置いたパソコン画面からわいせつな映像が流れ、1−2分後に別の職員が映像を止めたものの誰かが撮影し、ネットの動画投稿サイトに流出した。
“事件”が起きたのは、月周回衛星「かぐや」のハイビジョン映像とともに特別展示された「『アインシュタインの眼』特殊撮影の世界〜未知の事象を映像で解き明かす〜」のブースで、新素材「インターバルプロデューサー」機器などを展示していた。
NHKが誇る超最先端放送技術だが、その傍らで流れた映像は、インディーズ系AV女優、中島佐奈主演の無修正裏DVD「パイパン陰唇丸見えセックス!」というからシャレにもならない。
映像はすでにネット上では削除されたが、赤面の様子は赤裸々に描かれていた。背後に流れているエロDVDにまったく気づいていない技術職員は、懇切丁寧に特殊映像を解説。説明が終わった後、来場者が「ここに流れている変なビデオは何なんですか」と発したところから緊張が走る。
職員は「これは…、何だろうな…」「これは…、何か別なアレですね…」「これは…、何だろうなー。分からない…」としどろもどろになりながら、簡単に消せるはずの動画は消えてくれない。
最後は、「編集用の何かだと思いますけどね、DVD…」などとめちゃくちゃな言い訳をしたところで終了。映像自体はベッド上の女性が、パンティ越しにローターをあてがうだけの、全編の中でも極めて“穏当”なシーンだったのがせめてもの救いだった。
CEは18日付で出勤停止5日の懲戒処分となったが、そもそも本人がいない場所で、私用PCのDVDがなぜ自動再生されたのかは、ナゾとなっている。
ZAKZAK 2008/02/19