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中国産のニラまんからメタミドホス 大阪の業者が輸入

2008年02月19日23時08分

 大阪市は19日、「ニッキートレーディング」(本社・同市)が中国から輸入した業務用冷凍食品「青島ニラ肉焼まん」から、有機リン系農薬成分「メタミドホス」が検出された、と発表した。検出量は0.22〜0.64ppm。商品全体からほぼ偏りなく検出された一方で、袋の内外からは検出されなかったことから、同市は残留農薬の可能性が強いとしている。

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メタミドホスが検出された「青島ニラ肉焼まん」

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メタミドホスが検出された食品について説明する広島県食品衛生室の職員ら=19日午後8時2分、広島県庁で

 問題の商品は、同社関連会社が100%出資する「山東仁木食品」(中国山東省)が06年8月2日に製造した。今年1月31日と2月1日に食べた広島県の男性(73)から「めまいが起きた」などと訴えをうけた同県が検査していた。男性に有機リン中毒の症状はなかったという。

 大阪市立環境科学研究所も、回収された06年8月2日製の商品を検査したところ、同様に検出。同市は同日製造の商品の自主回収を求めた。食品衛生法は、0.01ppmを超えた場合、流通を禁止することができるとしている。

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