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「サブマリン707」描いた漫画家 小沢さん、遠軽から函館移住 新たな創作に意欲(02/19 14:05)「サブマリン707」などの著作で知られる漫画家の小沢さとるさん(72)が、約二十年間暮らした網走管内遠軽町を離れて昨年末、函館に移住した。市内に自宅を兼ねた拠点を構え、半世紀に及ぶ創作活動の仕上げと位置づける仕事に取り組んでおり、函館の子供らのアイデアを取り込む斬新なマンガも発表したいと構想を広げている。 埼玉県出身の小沢さんは一九六〇年代、少年週刊誌で連載した潜水艦マンガの「サブマリン707」と「青の6号」が大ヒットしたほか、少女マンガや横山光輝さん(故人)と共作した「ジャイアントロボ」など多彩な作品を描いてきた。八八年から遠軽町に住んでいたが、東京と行き来する上での利便性も考えて昨年十二月、「子供のころ技術者の父と何度も訪れ、思い入れが深い」という函館に転居した。 現在、小沢さんは西部地区にあるマンションで生活。八畳ほどの部屋を仕事場とし、作画のアシスタントは使わず、「サブマリン707」や「青の6号」の続編など、十作を超える未発表作に取り組んでいる。 このうち、「函館を舞台にできれば」と構想を練っているのは子供向けのファンタジー作品。地球に迷い込んだ宇宙人の女の子を主人公にし、この子が函館でどんな物語をつむぐか、子供や親の自由奔放なアイデアを取り入れたいという。「自分が主人公になったつもりで、親子でエピソードを考えてもらえればうれしい」と夢を広げる。 小沢さんは四十代まで昼間はサラリーマンとして働き、仕事の合間にマンガを描いた。「一日に三時間も眠れる日はめったになかった」という忙しさ。今でも「二晩くらいの徹夜は大丈夫」というタフネスぶりだ。 憂えるのは、最近のマンガが画一的でつまらなくなってきたこと。「マンガは子供たちに大きな夢を与えてきた。人から与えられたストーリーではめ絵のように描くのではなく、クリエーターとしての仕事を若い漫画家たちに見せたい」と旺盛な創作意欲をのぞかせている。(山本泰人) |
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