イージス艦「あたご」衝突事故

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イージス艦事故:「人為ミスの可能性」…識者指摘

 今回の事故は、高性能のイージス艦の意外な盲点を浮き彫りにした。専門家らは、人為的ミスの可能性や小型船に弱いその把握力を指摘している。

 軍事評論家の岡部いさくさんは「イージス艦は多数の飛行機やミサイルを同時に捕捉することが可能で空中への警戒能力は高いが、水上の船舶への見張り能力は他の護衛艦と大差ない。イージス艦は目視での警戒も行っていたはずだが、夜明け前で発見が遅れた可能性もある。何らかのヒューマンエラーが起きたと考えられる」と話している。

 また、軍事ジャーナリストの神浦元彰さんは「波のうねりの影響で、漁船のような小型船はレーダーでとらえにくいことがある。レーダーは金属に反応しやすく、漁船のような強化プラスチック素材は探知しにくい」と漁船の補足の難しさを指摘。その上で「漁船の航海灯は星などの光と異なり、10キロ離れていても見張りが目で確認できるはず。相手が小型漁船であれば、間近で発見してもすぐにかじを切ってよけることは可能。垂直にぶつかったとすれば、見張りの怠慢が原因としか考えられない」と注意不足が原因との見方を示した。

毎日新聞 2008年2月19日 13時04分

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