京丹後のおやじのうんちく日記（１９世紀の味京都農場）

「メタミドホスとアセフェート。」
何の話かといいますと。

メタミドホスは、すでにご存知の通り、中国から輸入した冷凍餃子に混入していたとされている有機リン系の農薬で殺虫剤です。
日本では農薬登録がなく使用されていません。
農薬製造メーカーは、ドイツバイエル社です。

毒性等について
・中国の研究では、オスのマウスにメタミドホスを投与すると精子の運動性が減少し、精子異常が増大。妊娠したマウスに投与すると、仔の体や行動上の発達に影響が現れるとの報告があります。
・ADIC（１日の摂取許容量）は、０.００４ｍｇ/ｋｇ体重/日です。
・厚生省「食品中の残留農薬」（９６、９７年度）によると、日本の野菜からもメタミドホスが検出されています。これは、農薬として広く使われている有機リン系殺虫剤アセフェート（商品名オルトラン）の代謝物と考えられています。

アセフェートは、有機リン系の作物浸透性薬剤で、野菜や果樹などに広く使用されています。
商品名を「オルトラン」といって一般に流通している有機リン系の園芸用の殺虫剤です。
アメリカのシェブロン・ケミカル社が開発した薬剤で、劇毒区分は普通物なので一般の園芸店でも購入できる農薬です。

毒性等について
・大腸菌やサルモネラ菌で変異性ありとされています。
・イースト菌やヒト胎児の培養細胞で変異原性あり。
・マウスのオスの生殖細胞を用いた実験で変異原性を認めている。
・アセフェート溶液をマガモの受精卵に塗布すると、雛の成長の遅れ、くちばし、眼や首の異常の報告あり。
・ＥＰＡ（アメリカ環境保護庁）はアセフェートを、ヒトに対して発がんの恐れのある農薬としています。

この二つの農薬の共通点は、何れも有機リン系の農薬であることと、化学構造式を見比べてもよく似ています。
したがって、日本の野菜からもメタミドホスが検出されるのです。

繰り返し言っていますが、農薬は毒で安全な農薬はありません。
なぜなら、虫、菌、草の生命活動を阻害して殺虫、殺菌、殺草等の結果を目的に開発されているのですから。
安全といわれている化学合成洗剤がミジンコを殺しているのと同じです。

アトピー、花粉症、化学物質過敏症等のアレルギーの増加や、人間の精子の数が昔のヒトに比べて現在は半分以下に減少している原因のひとつがこれらの化学物質が影響していると言えます。

今回の中国餃子問題を機に、自分と家族の健康を考えた食生活や生活スタイルに切り替えられてはどうですか。
そうすれば、化学物質が原因の様々な症状は消え、自然の生き物も健康になります。（＾＾）

人間は、自然に生かされている存在です。

パソコン教室の先生に教わった京都・丹後の旅。
宿・民宿で２１世紀の味を堪能。
旬の魚介はもちろんのこと、枝豆、手打ちそば、丹後こしひかり…
仕上げはジャージープリン。
イラストの絵葉書と 開運はんこをお土産に、さあ、帰ろう！＾＾）